CJとカーメロの大活躍でリラード不在のブレイザーズが連敗脱出
ここ6~7年で最大の苦境に直面しているポートランド・トレイルブレイザーズが、貴重な1勝を手にした。
ブレイザーズは現地23日、本拠地モダ・センターで行われたデトロイト・ピストンズ戦に107-104で勝利。CJ・マッカラムとカーメロ・アンソニーの奮闘により、連敗を3で終わらせた。
ユスフ・ヌルキッチやザック・コリンズ、ロドニー・フッドら主力陣に加え、リーダーのデイミアン・リラードも鼠蹊部の負傷で戦線離脱と、満身創痍の状態でシーズン終盤戦をスタートすることとなったブレイザーズ。この日の試合では、CJ・マッカラムがシーズンハイ41得点、自己ベスト12アシスト、9リバウンドの大活躍を見せ、チームを第3Q終盤10点ビハインドからの逆転勝利へと牽引する。
CJの他には、カーメロ・アンソニーが16本中11本のフィールドゴール成功からシーズン最多の32得点で貢献。CJとカーメロの2人だけで、チーム得点の7割近くを獲得した。カーメロにとっては、ニックスに所属していた2017年2月以来3年ぶりの30得点超えだ。
これでブレイザーズは、シーズン成績をウェスト9位の26勝32敗に更新。8位のメンフィス・グリズリーズまで3ゲーム差に迫っている。
ウェストの8位争い
現地2月23日時点でのウェスト8位~13位は以下の通り:
8位のグリズリーズと13位のフェニックス・サンズの差は5.5ゲーム。それぞれ24~26試合を残している。
現時点で大きくリードしているのはグリズリーズだが、同時に今後のスケジュールが最も困難なのもグリズリーズだ。
グリズリーズは、シーズン残り26試合中17試合がプレイオフチームとの対戦。それら17試合のうち9試合がロードゲームとなっている。しかもチームコアのジャレン・ジャクソンJr.が21日に足首を負傷したばかりで、最低2週間の離脱が見込まれている。
その一方で、今後のスケジュールが最もイージーなのはニューオリンズ・ペリカンズ。シーズン残り25試合で勝率5割以上のチームとの対戦は、グリズリーズとの直接対決2試合を含めて9試合しかない。しかもザイオン・ウィリアムソン復帰後の13試合で8勝5敗と勢いに乗っている。
なおウィリアムソンはNBAデビューから12試合で22.8得点、7.2リバウンド、FG成功率58%を平均。予想をはるかに上回る活躍ぶりだ。
ウィリアムソンがフロアにいる時間帯のペリカンズは、100ポゼッションあたりの得失点差で+13.6と、ヤニス・アデトクンボがonのミルウォーキー・バックス並みの数字を記録。サンプルサイズが12試合と少ないとはいえ、新人選手が+/-でこれほどのインパクトを与えているというのは信じられない。
▼23日のウォリアーズ戦では、デビュー戦以来初となるスリーに成功!
▼このプレイはザイオンの真骨頂だと思う
なおペリカンズの他にも、ブレイザーズとサンアントニオ・スパーズは残りスケジュールが比較的イージー。今季のウェスト8位シード争いは、最後までどうなるのか予想が難しい。
ボックススコア:「NBA」