レナード&ジョージの奮闘でクリッパーズがジャズに大勝、シリーズ初白星ゲット
シリーズの流れが大きく変わりそうな一戦だった。
ロサンゼルス・クリッパーズは現地12日、0勝2敗で臨んだユタ・ジャズとのウェスト準決勝第3戦に132-106で圧勝。絶対に負けられない大事な1番でスターデュオがステップアップして白星をあげ、シリーズを1勝2敗とした。
第3戦でのクリッパーズは、ポール・ジョージが前半を、カワイ・レナードが後半をそれぞれテイクオーバーし、チームをシリーズ初勝利へと導いた。
試合開始わずか1分14秒で8連続得点を奪われるという最悪のスタートを切ったこの日のクリッパーズだが、すぐにタイムアウトを取って体勢を立て直すと、ポール・ジョージやレジー・ジャクソンらが高確率でスリーを決めまくりペースを掌握。ジョージは前半だけで20得点をあげる活躍ぶりだった。
クリッパーズは64-49の15点差で試合を折り返すと、そこから今度はカワイ・レナードが覚醒。レナードは後半からFG12本中10本成功(第4Qはノーミス!)の24得点を獲得し、ジャズの反撃をことごとく退けた。
▼ハイライト
第3戦では、レナードが34得点/12リバウンド/5アシスト、ジョージが31得点/5アシストを記録。他には、レジー・ジャクソンとニコラス・バトゥームがそれぞれ17得点で勝利に大貢献している。
スモールボールが爆発
この日のクリッパーズは、センターのプレイタイムを最小限に制限(イビチャ・ズバッチが13分、デマーカス・カズンズはDNP)し、可能な限りバトゥームを5番に置くスモールラインアップを展開した。
ファイブ・アウトの布陣で生じるフロアスペースをドライブで果敢に攻めてオープンショットを稼ぎまくり、リーグトップクラスのジャズディフェンスを翻弄。36本中19本のスリーを成功させつつ、ペイントエリア得点でも44-32でジャズを上回っている。
▼バトゥームが凄く良かった
スモールラインアップでのドライブ&キックを軸に主導権を握ったこの日のクリッパーズの勝ち方は、マブスとのシリーズ第3~4戦と非常に良く似ている。また、ドノバン・ミッチェルへの積極的なダブルチームやスイッチの多用など、守備面でもいくつかアジャストしていた。
一方で、今季ポストシーズンで初めて二桁点差での大敗を喫したジャズは、ミッチェルが30得点、ジョー・イングルスが19得点、ジョーダン・クラークソンが14得点をマーク。
第4Q中盤には、足首を痛めたミッチェルが足を引きずりながら途中退場する心臓に悪い場面があったが、幸いにもそれほど深刻な怪我ではなかったとのこと。ミッチェルは試合後、「フロアに戻ろうと思えば戻れた。でも16~18点ビハインドの状況で怪我悪化のリスクを負う必要はない。今は休んで次の試合に備えるべきだと思った」と自身のコンディションについて言及した。
なおジャズ先発PGのマイク・コンリーは、ハムストリングの怪我でこの日も試合を欠場。復帰時期はまだ未定だ。クリッパーズとジャズのシリーズ第4戦は、現地14日にロサンゼルスで行われる。
ボックススコア:「NBA」