キャブス2年目のコリン・セクストンが自己ベスト41得点もボストンに敗北
カイリー・アービングのトレードでキャブスが手に入れた2018年ドラフト8位指名のコリン・セクストンがめきめきと頭角を現している。
2日前のユタ・ジャズ戦で自己最多の32得点を獲得したばかりだったセクストンは、現地4日に行われたボストン・セルティックス戦で41得点、6アシストをマーク。ゲームには106-112で敗れたものの、2試合連続でキャリアハイを更新する大活躍を見せた。
2018年ドラフト組の選手が40点ゲームを達成するのは、ルカ・ドンチッチ(3位指名)、ジャレン・ジャクソンJr.(4位指名)、トレイ・ヤング(5位指名)、グレイソン・アレン(21位指名)、デボンテ・グラハム(34位指名)に次いで、セクストンが6人目となる。
ルーキーの頃から「ボールを持ちすぎ」などと批判され、今季前半ではシューティングにも苦戦していたセクストンだが、2020年に入ってからはかなり調子がいい。12月までの33試合では平均18.0得点、2.3アシスト、スリー成功率27.3%だったが、1月以降の29試合では23.3得点、3.5アシスト、スリー成功率46.3%と大幅にスタッツを伸ばしている。
テイタムは再び30得点超え
勝利したセルティックスは、ジェイソン・テイタムが40分の出場で32得点の大活躍。ケンバ・ウォーカー、ジェイレン・ブラウン、ゴードン・ヘイワードのスターター3選手が欠場していたチームを牽引した。
これでテイタムは、2月23日から5試合連続で30得点以上を記録。ジョン・ハブリチェック、ラリー・バード、ポール・ピアース、カイリー・アービングに次いで、セルティックス史上で5試合連続30得点を達成した5人目の選手となった。
テイタムは今季56試合で23.6得点、7.1リバウンド、3.0アシストを平均。いずれもキャリア最多の数字で、ケビン・デュラントやアンソニー・デイビスらと同じように「3年目の大ブレイク」を遂げている。
特に2月以降の活躍ぶりが凄まじく、13試合で30.8得点、8.0リバウンド、スリー成功率48.3%を平均。2月はイースタンカンファレンスの月間最優秀選手賞を受賞した。
テイタム躍進の要因の一つは、ショットセレクションが大幅に改善したことだろう。今季のテイタムは、ミドルレンジやロングツーをあまり打たなくなり、その代わりにリムでのショットとスリーが増加。またオンボールスコアラーとしてのスキルも上達しており、アイソレーションやピック&ロールからの得点力も上がっている。
テイタムは3月3日に22歳になったばかり。ルカ・ドンチッチやザイオン・ウィリアムソンと並んで、紛れもなく次世代スーパースター候補の一人だ。すでにリーグ屈指のツーウェイ・プレイヤーだと言えるかもしれない。ダブルOTに及んだクリッパーズ戦のクラッチタイムでカワイ・レナードをアウトプレイする姿は圧巻だった。
テイタムの活躍ぶりは、ちゃんとチームスタッツにも表れている。
今季セルティックスは、テイタムがフロアにいる時間帯の得失点差(100ポゼッションあたり)で+10.8を記録しているが、テイタムがいないラインアップでは-0.9。これはレブロン・ジェイムスやヤニス・アデトクンボと比べても遜色ないレベルの+/-インパクトだ。
ボックススコア:「NBA」