デマーカス・カズンズがウォリアーズの練習に初参加
アキレス腱断裂の重傷から9カ月、オールスターセンターのデマーカス・カズンズは順調に復帰へと向かっている様子。
ESPNによると、カズンズは現地25日の夜にニューヨークで行われたゴールデンステイト・ウォリアーズのワークアウトに参加。これまでウェイトトレーニングやシュートドリルなど個人のワークアウトを行っていたカズンズだが、チーム練習に参加するのは移籍後初めてだ。ただ復帰時期はまだ未定となっている。
▼2日前にもシューティングに励む姿が
昨季をペリカンズでプレイしたカズンズは、48試合で25.2得点、12.9リバウンド、5.4アシストを平均。1月に左足のアキレス腱断裂で残りシーズン全休となり、今オフに1年/530万ドルという破格のサラリーでウォリアーズの一員となった。
カズンズをラインアップに加えたウォリアーズがどんなチームになるのかすごく楽しみだ。なおウォリアーズのスティーブ・カーHCは、カズンズの起用法について、「デイビッド・ウェストのような役割を与えるつもり」と話している。
「ここ2年間のデイビッド・ウェストが担っていたような役割で彼(カズンズ)を起用すると思う。デイビッドはセカンドユニットのアンカー役だった。カズンズが復帰すれば、彼を軸にしたプレイを見るようになるはずだ。彼にローポストでボールを持たせて、他の選手たちにその周りをカットさせる」
– スティーブ・カー
ウォリアーズのバックアップセンターとして2連覇に大貢献したデイビッド・ウェストは、今年の8月に現役引退を表明。今季のウォリアーズは、昨季までと比べてベンチユニットがやや頼りなく、そのためカーHCは第2Qと第4Qの序盤にケビン・デュラントを以前よりも早くフロアに戻すなどして調整を図っている。カズンズをセカンドユニットのメインオプションとして投入できるようになれば、上手くバランスが取れるようになるはずだ。
またカズンズは、ローポストでの得点力やパスセンスだけでなく、シュートレンジも広い。昨季は平均6.1本の3Pアテンプトから35.4%を沈めた。これまでのウォリアーズにはいなかったタイプのオールラウンドセンターだ。オフェンス面なら先発陣とも相性が良いはずで(極端な話、カズンズがコーナーに立っているだけでもプラスになる)、カーHCもプレイコールの選択肢がさらに広がるだろう。
「カズンズにハイスクリーンをセットさせてから、3Pラインの外にポップさせるといったプレイも可能になる。私がヘッドコーチに就任して以降のウォリアーズでは、それをできるビッグマンがいなかった。彼は優秀なスリーポイントシューターであり、素晴らしいソフトタッチを持っている。さらに彼は外からパスを出すこともできる」
– スティーブ・カー
参考記事:「ESPN」