デビン・ブッカーがコロナ感染でトレーニングキャンプ序盤を欠席へ
フェニックス・サンズは現地26日、オールスターのデビン・ブッカーがコロナウイルスに関するNBAの安全衛生プロトコルに入ったことを発表。27日のメディアデー、さらにその翌日から始まるサンズのトレーニングキャンプ初日を欠席することになるという。
サンズの番記者である『ArizonaSports.com』のKellan Olson記者によると、ブッカーは同日にTwitchのライブ配信でコロナウイルスに感染したことを告白。1週間ほど前から症状が出ていたらしく、嗅覚・味覚障害などに苦しんだそうだが、現在は回復しているとのこと。ワクチン接種完了かどうかについては言及を避けたという。
昨季のプレイオフではクリス・ポールがコロナ陽性と診断され、ウェストファイナル最初の2試合を欠場(8日間の隔離生活)。その際に、サンズからはワクチン未接種の濃厚接触者として安全衛生プロトコルに入った選手が1人もいなかったため、ブッカーを含むロスターの全員がワクチン完了と見られていた。
2020-21シーズンのサンズは、11年ぶりにプレイオフ出場を果たす大躍進を遂げ、そのままウェストを勝ち抜いてNBAファイナルに進出。ブッカーはポストシーズン22試合で27.3得点を平均する大活躍を見せ、さらに8月の東京五輪では主力の一人としてアメリカの金メダルに貢献している。
▼CP3不在のウェスト決勝第1戦ではキャリア初のトリプルダブルを達成
もしブッカーがワクチン接種を完了しているなら、間もなくチームに戻ってくるだろう。
NBAのワクチンポリシー
2021-22シーズンのNBAでは、ワクチンを接種していない選手の行動が大きく制限される模様だ。
ESPNが入手したコロナに関する今季リーグのガイドラインによると、ワクチン未接種の選手は、チーム練習参加や試合出場の前に毎回PCR検査が必須。ロッカールームやミーティング、遠征のバス/フライトでも、常に他の選手たちと6フィート(183cm)以上の距離を保つ必要があり、濃厚接触者に認定された場合は最低7日間の隔離を余儀なくされる。
一方でワクチン完了の選手は、本人が症状を発するか濃厚接触者にならない限り、PCR検査の必要はなし。濃厚接触者に認定された場合でも、最初の検査で陰性ならば隔離のプロトコルに入らなくてもよい。
またニューヨークやサンフランシスコなどの大都市では、大規模なイベントに参加する際に、ワクチンパスポートもしくは直前での陰性証明が必要となる。このルールはもちろんNBA選手にも適応されるため、ウォリアーズやニックス、ネッツの選手がワクチン未接種の場合、その選手は宗教面/健康面での特例免除がない限りホームゲームに出場できなくなる。
現地メディアによると、現時点でNBA選手のワクチン接種率は約9割。ネッツのカイリー・アービングやウォリアーズのアンドリュー・ウィギンスが未接種だと報じられ物議を醸している。ウィギンスは宗教的理由からワクチン免除を申請したが、リーグはその申し出を却下した。
参考記事:「Yahoo Sports」