2022年1月のNBA月間賞:OKCのギディーが3カ月連続でウェスト月間最優秀ルーキーに
NBAでは現地2月2日、2022年1月のプレイヤーズ・オブ・ザ・マンス(月間最優秀選手)、並びにルーキー・オブ・ザ・マンス(月間最優秀新人選手)の受賞者が発表された。
1月の最優秀選手
・イースト:ジョエル・エンビード
イースタンカンファレンスでは、フィラデルフィア・76ersのジョエル・エンビードが2021年12月に続いて2カ月連続で選出。キャリア通算4度目の受賞であり、チーム歴代最多のアレン・アイバーソンに並んだ。
エンビードは1月に出場した14試合でリーグ最多の34.0得点、10.8リバウンド、5.1アシストを平均。月間の通算得点(476得点)が出場時間(450分)を上回る圧巻のスコアリングパフォーマンスで76ersを12勝3敗に牽引した。19日マジック戦では、自己最多タイの50得点ダブルダブルをマークしている。
今季のエンビードは36試合でリーグ2位タイの29.1得点を平均中。1位のケビン・デュラントとの差はわずか0.2点。もしエンビードがシーズン終了までにデュラントを追い抜いてリーグ首位になれば、1999-00シーズンのシャキール・オニール以来22年ぶりにセンターポジションから得点王誕生となる。
・ウェスト:ニコラ・ヨキッチ
ウェスタンカンファレンスでは、デンバー・ナゲッツのニコラ・ヨキッチが今シーズン初選出を果たした。
先月のヨキッチは、16試合の出場で26.6得点、13.3リバウンド、9.0アシストを平均し、ナゲッツを11勝5敗にけん引。FG成功率60.1%、スリー成功率43.1%という極めて秀逸なシューティングスタッツを記録しつつ、16試合中14試合でダブルダブル、7試合でトリプルダブルを達成する超万能な活躍ぶりだった。
今季のMVPレースは、1月に入ってからヨキッチとエンビード、ヤニス・アデトクンボの3選手が他の候補たちと大きく差を付け始めた印象。チーム成績はそれほど差がなく、エンビードとアデトクンボが守備面でも支配的なパフォーマンスを見せる一方、プレイメイクの面ではやはりヨキッチが群を抜いている。
またシーズン後半戦でステフィン・カリーが復調して追い上げてくる可能性も十分。今年のMVP争いがどう決着するのか楽しみだ。
1月の最優秀新人賞
2022年1月の月間新人賞は、デトロイト・ピストンズのケイド・カニングハムとオクラホマシティ・サンダーのジョシュ・ギディーが受賞した。
2021年ドラフト1位指名のカニングハムは、1月に出場した15試合で17.3得点、5.6アシスト、4.2リバウンドを平均。25日ナゲッツ戦では、キャリアハイ34得点、8リバウンド、8アシストを記録する大活躍をみせた。
デビュー最初の数試合こそスコアリングで大苦戦したものの、シーズン中盤からはドラフト時に高評価されていたオールラウンドさを存分に発揮しているカニングハム。今季トータルで見ると、得点とアシスト、スティールで新人2位、リバウンドで6位の数字を平均している。
11月と12月に続いて今季ウェストのルーキー・オブ・ザ・マンスを総なめしているギディーは、先月の14試合で13.3得点、8.6リバウンド、6.1アシストを平均。サンダーの選手が同賞を3回受賞するのは球団史上初の快挙となる(2007-08のケビン・デュラントが5回受賞したが、その頃のチームはシアトル・スーパーソニックス)。
今季の新人王レースは、今のところキャブスのエバン・モーブリーが有力と見られているが、今後のカニングハムやギディー、フランツ・ワグナー(マジック)、スコッティ・バーンズ(ラプターズ)らの活躍次第でどうなるか分からない。
参考記事:「NBA」