2021年殿堂入り式典でヒートとセルティックスの「ビッグスリー」が集結
現地9月11日、マサチューセッツ州スプリングフィールドで2021年バスケットボール殿堂入りセレモニーが執り行われた。
2021年の殿堂入りクラスには、元マイアミ・ヒートのクリス・ボッシュや元ボストン・セルティックスのポール・ピアース、元サクラメント・キングスのクリス・ウェバー、元デトロイト・ピストンズのベン・ウォレスをはじめ、合計で16名が選出。1年の表彰者の人数としては過去最多だという。
今年の式典には、ボッシュのプレゼンターとしてレイ・アレン、そしてピアースのプレゼンターとしてケビン・ガーネットが参加した他、レブロン・ジェームズとドウェイン・ウェイドがゲストとして出席。
故コービー・ブライアントのロサンゼルス・レイカーズと共に00年代後半から10年代前半のNBAを引っ張ったヒートとセルティックスの“ビッグスリー”たちが一堂に会した。
▼ヒートのビッグスリー+アレン
▼ピアースとKG
元ヒートのビッグスリーが笑顔でカメラにポーズする姿はグッとくるものがある。その一方で、ケビン・ガーネットとレイ・アレンの確執が未だに快勝されていないため、セルティックスのビッグスリーの集合写真は残念ながら実現しなかった。
なお式典の前日には、ピアースがアレンと記念撮影しながら「俺たちは永遠にブラザーだ」とコメントする動画をインスタグラムに投稿。アレンとガーネットの仲直りに向けて絶妙なアシストを出す。
さらに式典では、ガーネットとアレンの席が隣同士になるよう配置されていたようだが、それでも2人の関係修復には至らなかった模様だ。
▼ピアースのインスタグラムストーリーより
今年のバスケットボール殿堂入り式典で印象的だったのは、ピアースのスピーチ。1998年のNBAドラフトで全体10位指名を受けたことについて、ピアースを選ばなかった9チームの名前を順番に挙げながら皮肉たっぷりの感謝を伝えた。
「僕をドラフトで指名しなかった9チームへ、ありがとう。感謝しているよ。僕の情熱に火が付いた。ありがとう。今になっても、僕が10位指名まで落ちた理由を理解できないよ。ドラフト前のワークアウトでは万全のコンディションだったし、ショットやラインドリルもしっかりとこなせた。それなのに、なぜ10位まで落ちたのか?」
「ただ、全ての物事は起こるべくして起こる。そのおかげでセルティックスに行くことができたんだ。今では感謝の気持ちしかない」
今年のセレモニーでは他に、1975年に選手として殿堂入りしているセルティックスレジェンドのビル・ラッセルが、今度はNBA史上初の黒人ヘッドコーチとして表彰。元アメリカ大統領のバラク・オバマがラッセルのプレゼンターを務めた。
参考記事:「NBA」