アイザイア・トーマス、L・ウィリアムズのシックスマン賞受賞について「数字は嘘をつかない」
2014-15シーズンのNBAシックスマン・オブ・ザ・イヤーは、トロント・ラプターズのルー・ウィリアムズに決定した。
ウィリアムズは記者130人による投票で合計1位の502ポイントを獲得。ラプターズからのシックスマン賞選出は球団史上初となる。
この結果を受け、投票数2位で惜しくもシックスマン賞を逃したボストン・セルティックスのアイザイア・トーマスは、ESPNの取材でやや納得がいかなさそうな気持ちをコメント。ウィリアムズの受賞を祝福しながらも、「数字は嘘をつかない」と付け加えた。
「(投票は)僕にどうにかできるものじゃないから。ルー・ウィルにおめでとうを言いたい。他に語れることはあまりないが、『数字は嘘をつかない』、これだけ言っておこう。でもルー・ウィルにおめでとう。彼は受賞するにふさわしい」
– アイザイア・トーマス
トーマスの言う「数字」とは、今シーズンのスタッツの事だろう。今季のウィリアムズは80試合の出場で、平均15.5得点を記録。一方のトーマスは67試合の出場で16.4得点を平均した。さらにアシストやリバウンド、FG成功率など他のスタッツでも、大部分でトーマスがウィリアムズを上回っている。
平均 | I.トーマス | L.ウィリアムズ |
試合 | 67試合 | 80試合 |
出場時間 | 25.8分 | 25.2分 |
得点 | 16.4 | 15.5 |
アシスト | 4.2 | 2.1 |
リバウンド | 2.3 | 1.9 |
スティール | 0.9 | 1.1 |
ブロック | 0.1 | 0.1 |
FG% | 42% | 40.4% |
3P% | 37.3% | 34% |
ターンオーバー | 2.1 | 1.3 |
PER | 20.6 | 19.9 |
またチーム成績では、49勝33敗のラプターズが40勝42敗のセルティックスを大きく突き放しているが、2人が出場した試合のみの勝率をみると、ウィリアムズが48勝32敗で60%。対するトーマスはサンズで26勝20敗、セルティックスで14勝7敗、合計40勝27敗の勝率59.7%となり、2人の間にほとんど差はない。
どちらの選手がアワードを受賞してもまったく不思議ではなかったが、このように単純なスタッツだけを比較すれば、トーマスが有利なようにも思える。加えてトーマス移籍後のセルティックスは見違えるように強くなった。自分の方がシックスマン・オブ・ザ・イヤーにふさわしいと考えるのも当然だ。やはり出場試合数の違い、それとシーズン途中で放出されたことなどが決め手となったのかもしれない。
▼トーマス、4月5日ピストンズ戦シーズンハイ34得点
Image via louwillville/Instagram
参考記事:「ESPN」