アイザイア・トーマスがウィザーズと契約合意
アイザイア・トーマスはワシントンD.C.でキャリア再起を目指す。
NBAでは現地7月1日、FAとなっていた元オールスターガードのアイザイア・トーマスがワシントン・ウィザーズとの契約に合意。現地メディアの報道によると、契約内容は1年のミニマムサラリーだという。
2016-17シーズンには28.9得点を平均するMVP級のパフォーマンスを見せ、2017オールNBAセカンドチームに選出されたトーマス。その年のポストシーズンでは、セルティックスプレーオフ史上最多2位となる53得点を記録するなど大暴れし、チームを5年ぶりのカンファレンスファイナル進出へと導いた。
▼絶頂期のトーマス
完全にスーパースターの仲間入りを果たしたかと思われた当時のトーマスだったが、2017年のカンファレンス・セミファイナルで股関節を負傷して長期離脱となり、その間にキャブスへとトレード移籍。復帰以後も怪我に悩まされ続けて以前のパフォーマンスを取り戻せず、セルティックス退団後の2シーズンはわずか44試合の出場に留まっている。
昨季のトーマスはデンバー・ナゲッツで12試合に出場し、8.1得点を平均。オールスターブレイク直前で復帰するも、すぐにローテーションから外され、プレイオフでは1度もフロアに立つことなくベンチから見守るだけとなった。
今年で30歳となったトーマスだがスターダムへの道をまだ少しも諦めていない。FA解禁前の6月末にはESPNの取材に応じ、「以前の自分を取り戻す」と来季への意気込みを話した。
「去年に受けた股関節の手術から僕がどんな調子で復帰できるのか誰にもわからなかった。リハビリにふた夏を費やした。今年の夏はようやく以前のようにジムに入り浸れるようになるよ。スキルの上達に励みながら、筋肉量や下半身の筋力など体を鍛え直すことができる。3年前の夏のようにね」
「以前のプレイを取り戻すつもりだ。僕が再びどこまでやれるのか皆に見てもらうのが楽しみだよ」
今夏のウィザーズは、トーマス・サトランスキーをサイン&トレードでシカゴ・ブルズへと放出。ガードポジションの補強のため、アイザイア・トーマスに加えて、イシュ・スミスをFAで獲得した。
現在エースのジョン・ウォールがアキレス腱の怪我で離脱中なので、来季開幕時はアイザイア・トーマスが先発ラインアップに入る可能性も十分にある。
ローズはピストンズへ
完全復活を目指す元オールスターガードとしてトーマスの他、昨季に再ブレイクしたデリック・ローズがデトロイト・ピストンズと契約合意。ここ2年間はミニマムサラリーに甘んじていたが、2018-19シーズンにキャリアハイ50得点を記録するなど活躍して大きく株を上げ、今夏FAで2年1500万ドルの契約を勝ち取った。
▼ローズのキャリアハイ
2人の今後の活躍に期待。
参考記事:「ESPN」