ジェイムス・ハーデンの連続30得点記録が32試合で終了
ウィルト・チェンバレンに次ぐ歴代2位の大記録だ。
ヒューストン・ロケッツのジェイムス・ハーデンは現地25日、本拠地トヨタセンターで行われたアトランタ・ホークス戦で28得点をマーク。試合には勝利したものの、昨年の12月13日から続いていた30得点連続試合記録がついに終わりを迎えることとなった。
首の負傷により2日前のゴールデンステイト・ウォリアーズ戦を欠場していたハーデンは、この日のホークス戦で35分プレイ。レイアップやフローターの調子が良く、いつも通りフリースローも上手く稼げていたが(FT16本中14本)、ジャンプショットのリズムをまったく掴めず、10本すべてのスリーポイントアテンプトに失敗している。
ハーデンは第4Q残り8秒でリバウンドを確保し、最後に記録更新を狙うこともできたが、ホークスはハーフコートラインあたりでハーデンをトリプルチームで囲み、ハーデンも強引に点を取りに行こうとはしなかった。
https://twitter.com/overtime/status/1100236105998352384
▼30得点連続試合記録
プレイヤー | シーズン | 記録 |
ウィルト・チェンバレン | 1961-62 | 65試合 |
ジェイムス・ハーデン | 2018-19 | 32試合 |
エルジン・ベイラー | 1962 | 18試合 |
コービー・ブライアント | 2002-03 | 16試合 |
トレイシー・マグレディ | 2002-03 | 14試合 |
ハーデンは32試合連続で30得点超えを達成。これはウィルト(65試合)に次ぐ歴代2位の大記録で、20試合に届いた選手はNBA史上この2人のみだ。ウィルトには遠く及ばなかったとはいえ、コービー・ブライアント(16試合)やマイケル・ジョーダン(11試合)の倍以上ということを考えると、今季ハーデンのスコアリングランがどれだけ凄まじいものだったのかがよくわかる。
ハーデンは連続記録中の32試合で40.7得点を平均。その間のロケッツは主力の怪我に悩まされながらも、22勝10敗の好成績で順位を上げた。
記録が途絶えてしまったのは少し残念だが、そもそもハーデンがこれほど得点面で奮闘しなければならなかった理由は、クリス・ポールやクリント・カペラらが負傷離脱していたためだ。今はロスターがほぼ完全復活しているので、ハーデンとしても個人の記録維持より、プレイオフに向けたチームケミストリーの構築を優先したいところだろう。
この日のロケッツはハーデンの他、クリス・ポールが20得点、8アシストで勝利に大貢献。敗れたホークスは、新人のトレイ・ヤングが自己最多の36得点をあげた。
今季のヤングは開幕30試合で平均15.5得点、7.1アシスト、スリー成功率25%だったが、その後の31試合では19.5得点、8.2アシスト、スリー成功率39.8%と大きく数字を伸ばし、マブスのルカ・ドンチッチと共にルーキーとは思えない活躍を見せている。
ボックススコア:「NBA」