イングルズがキャリアハイ、ジャズが敵地でロケッツを撃破しシリーズイーブンに
ユタ・ジャズが再び敵地で上位シード相手に番狂わせを演じた。しかも今回は先発PGのリッキー・ルビオ抜きで。
ジャズは現地2日、トヨタセンターで行われたヒューストン・ロケッツとのカンファレンスセミファイナル第2戦に116-108で勝利。点の取り合いでロケッツをねじ伏せ、シリーズを1勝1敗のイーブンに戻した。
第1戦では前半に大量得点差を付けられ大敗を喫したジャズだったが、第2戦では序盤からジョー・イングルズを筆頭に高確率でショットを決め、第2Qには最大で19点リードを獲得。前半のロケッツは守備が疎かで、スリップスクリーンからのダンクやオープンスリーなどイージーな得点を何度も許してしまうが、第2Q終盤あたりからドローファウルでジャズのリズムを狂わせつつ、ディフェンスを引き締めて猛反撃し、第3Q中盤には逆転に成功する。
その後試合は1~2ゴール差を争う接戦となるが、ジャズは2点ビハインドで迎えた第4Q残り8分から16-2のランで再びリードを二桁に広げて、そのまま最後まで逃げ切った。
▼ダンテ・エクザムがトドメの一撃
ジャズは、イングルズが球団プレイオフ新記録となる7本のスリーを成功させ、自己プレイオフベストの27得点をマーク。ルディ・ゴベアが15得点/14リバウンド、ドノバン・ミッチェルとアレック・バークがそれぞれ17得点を獲得した。
▼イングルズ
ミッチェルは再び新記録
FG21本中6本とショットの調子が良くなかったミッチェルだが、プレイメイクで活躍して11アシストをあげ、1985年にジョン・ストックトンが樹立したジャズ新人のプレイオフアシスト記録(10)を更新。今季ポストシーズンのミッチェルは他にも、オクラホマシティ・サンダーとのファーストラウンド第4戦で33得点を獲得し、カール・マローンが保持していた球団ルーキー得点記録を追い抜いている。新人記録とはいえ、1人でレジェンドのマローン&ストックトンの記録を塗り替えたというのはとんでもないことだ。
この日の試合では、第4Qに自らのショットミスからプットバックダンクを片手で叩き込むスーパープレイを見せた。
▼バランスを崩しながらのフローター直後になぜこれだけのジャンプができるのか!?
敗れたロケッツは、ジェイムス・ハーデンが32得点/11アシスト、クリス・ポールが23得点、クリント・カペラが21得点/11リバウンドを獲得。シリーズ第3戦は、現地4日にソルトレークシティで行われる。
ボックススコア:「NBA」