ジョディ・ミークスとスティーブ・ナッシュ最後のアシスト
今月21日にNBAからの引退を宣言したスティーブ・ナッシュは、18シーズンのキャリア通算で1万0335本のアシストを獲得している。これはジョン・ストックトン、ジェイソン・キッドに次ぐ歴代3位の記録で、4位のマーク・ジャクソンよりもちょうど1本だけ多い。ナッシュのキャリアにとって極めて重要な意味を持つラストアシストを受けたのは、ガードのジョディ・ミークス(現ピストンズ)だった。
2014年4月8日に行われたロサンゼルス・レイカーズ対ヒューストン・ロケッツ戦の第2Q終盤、ナッシュはミークスにこう告げたらしい:
「ディフェンスが終わったら、アウトレットパスを受けられるようオフェンスに走れ。ファーストブレイクでお前を見つける。ドリブルしなくてもいいようにパスを出すから、とにかくバスケットに向かえ」
「俺はその少し前にレイアップをミスしていたんだ。だからこのプレーは絶対に外さないように念を入れた」、ミークスはその時のプレーをそう振り返る。
ナッシュの指示通りにプレーが運び、ミークスはファーストブレイクからダンクを成功させた。その瞬間、NBA歴代アシスト数の3位記録が誕生。同時に、ナッシュにとって現役最後のアシストとなった。
「あのプレーに貢献できて幸せだった。ナッシュは殿堂入りを果たす選手だからね。リアルな話、恐らく俺には無理だろう。でもあの日のボックススコアはナッシュと共に殿堂入りする。だからその一部になれるのは光栄だ」
– ジョディ・ミークス
ミークスは、スティーブ・ナッシュという偉大なポイントガードの記念すべきラストレシーバーになれたことを心から誇りに思っているようだ。
参考記事:「Basketball Insiders」