MVP候補のジョエル・エンビード、膝の負傷で2~3週間の離脱へ
フィラデルフィア・76ersは現地13日、チーム大黒柱のジョエル・エンビードが、左膝の骨挫傷により少なくとも2週間戦線離脱することを発表した。
エンビードが負傷したのは、12日に行われたシカゴ・ブルズ戦の第3Q中盤。ピック&ロールから豪快にダンクを叩き込んだ際、左膝に大きな負担がかかる形で着地。痛みでしばらくフロアにうずくまった後に、試合を途中退場することとなった。
アクシデントの直後には、前十字靭帯や膝内側側副靱帯の断裂といった深刻な怪我も懸念されたが、翌朝のMRI検査の結果、幸いにも靭帯に損傷は見られなかったとのこと。チームの発表によれば、2週間後に再検査を予定しているという。
この不幸中の幸いともいえるニュースに、チームメイトのトバイアス・ハリスもほっと胸をなでおろしたようだ。
「祈りが届いた。お大事に、ブラザー」
今季のエンビードは、31試合の出場でリーグ2位の29.9得点、リーグ8位の11.5リバウンドを平均。FG52.5%、スリー42.2%、FT85.9%とセンターポジションの選手としては異例のシューティングスタッツを記録しつつ、守備面でもオール・ディフェンシブ・チームレベルの存在感を見せつけており、76ersを26勝12敗のイースト首位に牽引している。
シーズン前半を終えた時点では、ナゲッツのニコラ・ヨキッチやレイカーズのレブロン・ジェームズと並んで、今季MVP最有力候補の一人だ。
エンビードの怪我が比較的軽くて本当に良かった。ただ一つ残念なのは、これでエンビードがMVPレースから脱落してしまう可能性が大なところだ。
シーズン前半を終えた時点で、エンビードはすでに7試合を欠場。さらに、ここから2~3週間で10試合ほどを離脱すれば、最終的に今季の約25%の試合を欠場することになる。
過去の例を見ると、シーズンの4分の1以上を欠場した選手がMVPに輝いたケースは、1977-78のビル・ウォルトン以来1度もない。
参考記事:「NBA」