アワードを総なめにしたマイケル・ジョーダンの1987-88シーズン
NBA1987-88シーズンのマイケル・ジョーダンは、とにかく凄かった。ブルズでのキャリアを通してずっと神懸っていたジョーダンだが、同シーズンは優勝こそできなかったものの特に評価が高く、選手個人のパフォーマンスとしては歴代NBAで最高峰の一つだと言われている。
他のプロスポーツを含めても、その年のジョーダンほど支配的で優秀な成績を収めたアスリートはそういないだろう。
オフェンス
当時24歳でリーグ4年目だったジョーダンは、1987-88シーズン82試合に平均40.4分(キャリア最多)出場し、35.0得点、5.5リバウンド、5.9アシスト、1.6ブロック、FG成功率53.5%を記録。その年のブルズの合計得点(8609得点)の3分の1をたった一人で積み上げて、ワンマンチームだったブルズを50勝32敗のイースト3位に導き、得点王とMVPに輝いた。
カンファレンス3位シード以下のチームの選手がMVPに選ばれるのは非常に稀で、ジョーダン以降ではトリプルダブルの新記録を打ち立てた2016-17のラッセル・ウェストブルックが初となる。
他にもこの年のジョーダンは、スティール、FG成功数、フリースロー成功数などでリーグ首位を記録した。
▼シーズンハイはピストンズ戦の59得点
ディフェンス
オフェンスのスタッツだけを見れば、2015-16のステフィン・カリーや2016-17のラッセル・ウェストブルックなど、ジョーダンに匹敵するようなシーズンパフォーマンスを披露したMVPは何人かいる。ただ、1987-88シーズンのジョーダンが特別だったのは、オフェンス面でこれだけの負担を背負いながら、ディフェンス面でもナンバーワンだったところだ。
この年のジョーダンは、シーズン82試合でリーグ首位かつ歴代最多4位タイとなる3.2スティールを平均。2位に大差をつける獲得票数で1988年のディフェンシブ・プレイヤー・オブ・ザ・イヤー(DPOY)に選出されている。
同じシーズンで得点王とDPOYを獲得した選手は、リーグ史上でジョーダンしかいない。
さらにジョーダンは、ホームのシカゴで開催された1988年オールスターのダンクコンテストで優勝すると、翌日のオールスターゲームでは40得点をマークしてイーストを勝利に牽引し、オールスターMVPを受賞した。
ジョーダンが1987-88シーズンに獲得したアワードは以下の通り:
- MVP
- DPOY
- 得点王
- スティール王
- オールスターMVP
- ダンクチャンピオン
- オールNBAファースト・チーム
- オール・ディフェンシブ・ファースト・チーム
スタッツ:「Basketball Reference」