カワイ・レナードとクリス・ポールがプレイヤーオプション破棄で今夏FAに
今夏の去就に注目が集まっていた大物選手2人が、それぞれ制限なしのフリーエージェントとなる決断をした模様だ。
Yahoo Sportsのクリス・ヘインズ記者によると、現地8月1日の時点でロサンゼルス・クリッパーズのカワイ・レナードは来季プレイヤーオプションを破棄する見込みだという。
レナードが破棄するプレイヤーオプションは3600万ドル。今夏にクリッパーズとマックスサラリーで再契約を結んだ場合、来季の年俸が3930万ドルになる見込みなので、レナードにオプトアウトを選ばない理由はない。
Yahoo Sportsのクリス・ヘインズ記者によれば、レナードはFAで他のチームからのオファーにも一応目を通すつもりらしいが、今のところクリッパーズとの再契約が濃厚とのこと。レナードはどんな条件の再契約を結ぶだろうか?
もし今夏にクリッパーズとマックス契約を結ぶ場合、最大で4年/1億7500万ドル。
一方で、今夏に2年契約(2年目プレイヤーオプション)を結び、来夏に再びオプション破棄でFAとなれば、クリッパーズがレナードのバード権利をフルで行使できるため、5年/2億5000万ドルというNBA史上最高額での契約も可能となる。
昨季プレイオフでのレナードは、11試合で30.4得点、7.7リバウンド、4.4アシスト、2.1スティール、FG成功率57.3%を平均する大活躍を見せていたが、ウェスト準決勝第4戦で右ひざを故障して戦線離脱。7月半ばには、右ひざ前十字靭帯の部分断裂を修復する手術を受けたことを発表し、現在は復帰に向けてリハビリ中だ。
コンディションへの懸念はあるものの、レナードがマックス契約を手にするのは確実だろう。
▼負けたら終わりのマブスシリーズ第6戦では45得点
クリス・ポールもFAに
また同日には、The Athleticのシャムズ・シャラニア記者が、フェニックス・サンズのクリス・ポールもオプション破棄で今夏FAになる見込みと報道。ポールが破棄する来季オプションは何と4420万ドルだ。
もし1年前に、「36歳のクリス・ポールが4420万ドルをオプトアウトするよ」なんて言っても、恐らく誰も信じなかっただろう。だが昨季サンズをNBAファイナルへと導いたことで、ポールの株は爆上がりした。ファイナルの後半は疲労の蓄積もあってか、ややパフォーマンスが低下してしまったが、それでも今夏FAでマックスサラリー、もしくはそれに近い契約を獲得するのに相応しい活躍ぶりだったと思う。
Bleacher Reportのジェイク・フィッシャー記者が複数の関係者から得たという情報によると、ポールは3年/9000万ドル以上での再契約でサンズに残留する可能性が高いとのこと。またYahoo Sportsによれば、8年ぶりにプレイオフに返り咲いたばかりのニューヨーク・ニックスが、ポール獲得に強い関心を示しているという。
2021年フリーエージェンシーの契約交渉解禁は、現地8月2日の東部時間18時(日本時間で8月3日の午前7時)に開始となる。
参考記事:「Yahoo Sports」