サクラメント・キングスが11年ぶりにシーズン34勝到達
サクラメント・キングスが“万年ドアマットチーム”の不名誉なポジションから着実に這い上がろうとしている。
キングスは現地17日、本拠地ゴールデン1センターで行われたシカゴ・ブルズ戦に129-102で圧勝。今季成績を34勝35敗とした。
この日のキングスは、復帰3試合目だったマービン・バグリー三世が、ベンチからわずか21分の出場時間でゲームハイの21得点を記録。さらにハリー・ジャイルズが同じくベンチから21分の出場で16得点と、ルーキーコンビが活躍した(ジャイルズは2017年ドラフト組だが今季がデビュー)。
キングスがシーズン34勝に到達するのは、マイク・ビビーやケビン・マーティン、メッタ・ワールド・ピースがいた2007-08シーズン(38勝)以来11年ぶり。シーズン34勝なんて他の球団からすればそれほど喜ぶことでもないが、近年のキングスにとってはデマーカス・カズンズ時代に一度も届かなかった領域であり、大きな一歩だ。
ちょうど2年前、キングスGMのブラデ・ディバッツはカズンズをトレード放出した際、「もし2年後にチームが今より良い状況になっていなければ、私は辞職するつもりだ」と明言していた。
当時のトレードでキングスは 、カズンズとオムリ・カスピを放出する代わりに、ペリカンズからバディ・ヒールド、2017年ドラフト1巡目指名権(ハリー・ジャイルズ)、タイリーク・エバンス、ラングストン・ギャロウェイを獲得。トレード当初は「見返りが少なすぎる」などと批判の声も多く上がっていたが、今振り返ってみるとキングスが1人勝ちしたトレードだったと言える。
キングスは今季残り13試合の時点で8位シードのクリッパーズから6ゲーム差。プレイオフ進出の希望は限りなく薄いが、例えポストシーズンに残れなかったとしても充実したシーズンだったと言えるだろう。
しかもキングスのコアは全員が20代前半から中盤と若い。特にディアロン・フォックスとマービン・バグリーはオールスターへと成長できるポテンシャルを秘めている。
キングスの未来は明るい。来季以降は、ナゲッツのような躍進を遂げられるか楽しみだ。
ボックススコア:「NBA」