コービーが55得点でジョーダンにリベンジ、2003年
これは、元NBAスターのギルバート・アリーナスが昨年8月に自身のポッドキャスト番組「The No Chill Podcast」で明かしたコービー・ブライアントに関するエピソード。
マイケル・ジョーダンにとって現役最後の年となった2002-03シーズンでのこと。2002年11月8日に行われたロサンゼルス・レイカーズ対ワシントン・ウィザーズ戦の試合後、勝利したジョーダンはコービーに向けて「どれだけ俺の真似をしても、お前には俺の代わりは務まらない」と告げたそうだ。
当時24歳のコービーは、すでにリーグを代表するスーパースターの一人で、シャキール・オニールらと共にレイカーズで3連覇を達成したばかり。「ネクストMJ」に相応しい選手だと言われていた(本人はそう言われるのが嫌だったらしいが…)。
アリーナスによると、コービーはジョーダンの言葉に相当腹を立てていたらしく、その試合から2週間ほどチームメイトと一言も話さなかったほどだという。
そして2003年3月28日に両者は再び激突。コービーにとってジョーダンとの最後の直接対決となった試合だ。
そこでコービーは55得点を記録する大活躍を見せ、レイカーズを勝利に牽引。半年前に「俺の代わりは務まらない」と言い放ったジョーダンに対し、言葉ではなくパフォーマンスで反論した。
試合後、「コービーに“バトン”を受け渡したと思いますか?」と記者から尋ねられたジョーダンは、「間違いなく彼はバトンをシェアする一人だ。他にもバトンを引き継ぐ選手は何人かいる」とコメントした。