カイル・コーバーがバックスと契約合意、ヤニスとワークアウトも
大忙しだった今夏フリーエージェンシーも、これでようやく終わった感じがする。
ESPNによると、FAとなっていた大ベテランシューターのカイル・コーバーが現地20日、昨季イースト首位のミルウォーキー・バックスと契約合意した模様。契約内容は、1年/260万ドルのミニマムだという。
報道によれば、コーバーはバックスとフィラデルフィア・76ersのどちらと契約するか最後まで悩んでいたとのこと。決め手となったのは、マイク・ブーデンホルザーHCの存在だそうだ。
コーバーはホークス在籍時にブーデンホルザーHC指揮下で3シーズン半をプレイした経験がある。2014-15シーズンには球団史上最高記録となる60勝を達成し、コーバーをはじめホークススターターから4選手がその年のオールスターに選出された。
▼2015年のコーバー、1分間で11得点
昨季のコーバーはキャブスとジャズの2チームで70試合に出場し8.6得点、スリー成功率39.7%を平均。38歳になっても相変わらずエリートシューターぶりを発揮していたが、ここ数年はディフェンス面での衰えが目立つ。特にウォリアーズとの2018年NBAファイナルや、ロケッツとの2019年ウェスト第1ラウンドシリーズなど、守備で高い機動力が要求されるプレイオフマッチアップではほとんど出番がなかった。
年齢的にどうしようもない弱点を抱えているものの、ディフェンダーの注意を常に引き付ける絶大なシュート力は健在。コーバーがウィークサイドでスポットアップするだけで、相手チームはヤニス・アデトクンボへのダブルチームが難しくなる。
またアデトクンボは昨季終了時に、今後の目標としてジャンプショットを改善したいと話していた。シューティングの上達法を学ぶ上で、コーバー以上に適切なコーチはいないだろう。
ちなみにコーバーとバックスの契約合意が報じられる前日、アデトクンボとコーバーがカリフォルニアのジムでシュート練習に励む動画がネット上に出回っていた。
来季のアデトクンボが最高に楽しみすぎる。
なお今夏バックスはコーバーの他に、ロビン・ロペスとウェズリー・マシューズをチームに迎え、さらにクリス・ミドルトン、ブルック・ロペス、ジョージ・ヒルの3選手と再契約。その一方で、60勝を達成した昨季チームのコアの1人だった2017年新人王のマルコム・ブログドンと決別(ペイサーズとのサイン&トレード)することとなった。
参考記事:「ESPN」