レイカーズのプレイオフ進出は絶望的か?
今年のNBAは13年ぶりに「レブロン・ジェイムスのいないポストシーズン」になる可能性が極めて高くなってきた。
ロサンゼルス・クリッパーズが現地4日、ステイプルズセンターでのアウェイゲームでロサンゼルス・レイカーズに113-105で勝利。これでレイカーズは3連敗となり、同日に白星をあげたウェスト8位のサンアントニオ・スパーズに5.5ゲーム差を付けられることとなった。
この日のレイカーズは、オールスターブレイク明けから絶好調だったブランドン・イングラムが肩の怪我により欠場。レブロン・ジェイムスが27得点、ラジョン・ロンドが24得点/12アシスト/10リバウンドで奮闘し、終盤まで僅差で粘ったが、第4Qにセンター不在のスモールラインアップでインサイドの守備がボロボロになり、クリッパーズに主導権を握られてしまった。
▼ハイライト
今季成績を37勝29敗としたクリッパーズは、ダニーロ・ガリナリがチームハイの23得点、ルー・ウィリアムズが21得点を記録。合計で6選手が二桁得点をあげるバランスの取れたパフォーマンスで勝利を掴んだ。
一方のレイカーズは、レブロンとロンドの他、ジョシュ・ハートが17得点、カイル・クーズマが13得点を獲得。終盤の勝負所では「本当に勝つ気があるのか?」と思いたくなるほどディフェンスが粗末だった。
絶対に負けられない試合の第4Qで誰も守備に走らなかったり…
またその数分後には、クーズマがレブロンを後ろから突き飛ばしてクローズアウトに走らせるという超レアな場面もあった。
Kyle Kuzma pushes LeBron on defense and Patrick Beverley flexed on the Lakers as they lost again. 😨😨😨 pic.twitter.com/dBP0zzXzry
— House of Highlights (@HoHighlights) 2019年3月5日
レギュラーシーズンでのレブロンが守備で手抜きするのは今に始まったことではないが、今季はチームが勝てていないため、これまで以上に目立っている印象。レブロンはオールスターブレイク明けに「プレイオフモードに切り替えた」と発言していたが、それ以降のレイカーズは2勝5敗と大苦戦している。
LALのプレイオフ進出は絶望的?
この日の敗北により、今季レイカーズのポストシーズンはほぼ絶望的になったと言わざるを得ない。
3月4日の時点で8位のスパーズから5.5ゲーム差の30勝34敗。『Five Thirty Eight』のシーズン予想では、レイカーズがプレイオフに進出する確立はわずか2%とされている。
現在ウェストの7位~10位は:
順位 | チーム | 成績 | ゲーム差 |
7 | クリッパーズ | 37-29 | – |
8 | スパーズ | 36-29 | 0.5 |
9 | キングス | 32-31 | 3.5 |
10 | レイカーズ | 30-34 | 6 |
レイカーズはすでに1勝3敗でスパーズにタイブレークを奪われているため、プレイオフ進出の希望をつなげるにはシーズン残り18試合で7勝が最低条件。もしクリッパーズとスパーズが残り試合でそれぞれ勝率5割の成績を収めたなら、レイカーズはここから15勝(3敗)をあげる必要がある。
もちろん可能性が0なわけではないが、レイカーズの残りのスケジュールはかなりタフで、18試合中12試合がプレイオフチームとの対戦。しかもこの日のクリッパーズ戦では、主力の1人であるカイル・クーズマが足首を負傷してしまった。
今のレイカーズは、最後にプレイオフ進出を果たした2012-13シーズンと状況が少し似ている。
2012年のレイカーズは、オフにドワイト・ハワードとスティーブ・ナッシュを獲得してスーパーチームを結成するも、シーズン中の怪我に悩まされ続けて大苦戦。3月5日の時点で30勝31敗で負け越していたが、そこからコービー・ブライアントの指揮の元、残りシーズンを15勝6敗で乗り切りプレイオフへの切符を手にした。
ちなみに2012-13当時のコービーと今のレブロンは同じ34歳。ここから同じような奇跡を起こせるか?
ボックススコア:「NBA」