レブロンが来季ドラ1候補のウェンバンヤマを絶賛「ユニコーンというよりエイリアン」
スポーツの世界では、類い稀な才能を持つ逸材を称える際に「ユニコーン」という表現が使われることがある。「伝説上の生き物のごとく、存在自体がスーパーレア」といった意味を込めた最高の誉め言葉だ。
NBAでは、ニックス在籍時のクリスタプス・ポルジンギスのニックネームとして“ユニコーン”が定着。またニコラ・ヨキッチやカール・アンソニー・タウンズのように、従来のセンター/ビッグマンの定義を完全に逸脱した新時代の7フッターたちがそう呼ばれている。
2023年ドラフトの1位指名最有力候補とされているフランスのビクター・ウェンバンヤマも、まさにユニコーンと呼ぶにふさわしいプロスペクトの1人。現在フランスのプロリーグに所属しており、220cmの長身ながらオンボールでピック&ロールを指揮したりプルアップ・スリーを打ちまくったりと、ガード/ウィングのようなプレイをハイレベルでこなせる。
そんなウェンバンヤマに対し、レブロン・ジェームズが現地5日のプレシーズンゲーム試合後の記者会見で言及。「ここ数年では“ユニコーン”と呼ばれる選手がたくさん出ているが、それなら彼(ウェンバンヤマ)は“エイリアン”だ」とコメントした。
「僕を含め、誰も彼のような選手を見たことがないはず。あの身長でドリブルできる上、ポストでのステップバックジャンパーやキャッチ&シュートのスリー、さらにブロックショットなど何でもこなせる。ウェンバンヤマは間違いなく世代を代表する逸材だ」
ユニコーンと宇宙人(エイリアン)のどちらがレアなのかは議論の余地があるものの、レブロンとしては地球外生命体に例えることで、「ウェンバンヤマは“ユニコーン”以上に稀有な存在」と最大限の称賛を送ったつもりだろう。
なおウェンバンヤマは、現地10月4日に行われたメトロポリタンズ92(フランス)とGリーグ・イグナイトの親善試合に出場。同じく来夏ドラフト1位指名候補のスクート・ヘンダーソンと壮絶な一騎打ちを繰り広げつつ、37得点/4リバウンド/5ブロックをマークする大活躍を披露した。
▼ウェンバンヤマvsヘンダーソン
身長220cmの選手がPGのようにボールを運んだり、スクリーンをコールしたりする姿は衝撃的。今季NBAでは、ウェンバンヤマ獲得を狙ったボトムチームによる壮絶なタンキングレースが繰り広げられるはずだ。