オールスターゲーム2021:リラードのハーフコートショットで決着、チームレブロンが圧勝
現地7日にアトランタのステートファーム・アリーナで行われたNBAオールスターゲーム2021は、チームレブロンが170-150でチームデュラントに圧勝した。
オールスターゲーム2021は、昨年に続いて今年も「Elam Ending」のフォーマットを採用。去年と同じような手に汗握る終盤の死闘が期待されたが、第4Q開始時で点差が広がり過ぎていたため、接戦にならないまま幕を閉じることとなった。
試合は、チームレブロンが最初の3ピリオドすべてに勝利し、第3Q終了時で146-125の21点リード。「Elam Ending」のターゲットスコアが170点に設定される。
チームレブロンが第4Qに24点を取った時点で勝利なのに対し、チームデュラントは先に45点をスコアしなければならないという絶対的に不利な状況だ。
リラードが決勝点
チームレブロンは第4Qも大量リードを維持したまま、余裕をもってターゲットスコアに接近。最後は、デイミアン・リラードがハーフコートからのスリーで決勝点となる170点目を決めた。
そもそも初めからチームデュラントの勝ち目は薄かった。
オールスタードラフトの時点で、キャプテンのケビン・デュラントの欠場がすでに確定。さらにオールスターゲーム当日には、先発センターのジョエル・エンビードの欠場も急遽発表された。
今年のオールスターゲームで最も盛り上がったのは、恐らく第2Q終盤だろう。
まずカリーとクリス・ポールが、連続でお互いにロブパスを放ち合うアリウーププレイ。その直後には、カリーとリラードが連続でディープスリーを沈めて前半を終えた。
カリーvsリラード
カリーとリラードによるシュートアウトが特に印象的だった
今年のオールスターゲームで2人はチームメイト。カリーがスターターで、リラードがリザーブという形だったが、最終的にほぼ同じスタッツを記録している。
カリー | リラード | |
---|---|---|
出場時間 | 22分 | 21分 |
得点 | 28得点 | 32得点 |
FG成功 | 10/19 | 11/20 |
スリー成功 | 8/16 | 8/16 |
試合最後のポゼッションでは、リラードがボールを手にした瞬間に、カリーはゲームウイナーを確信していた様子。ショットが放たれる前から、「はい終了」のジェスチャーをしていた。
チームキャプテンのレブロン・ジェイムスも、カリーとリラードのシュートアウトには舌を巻いた。
「リラードとカリーは単純にチートだよ!僕は2人に『もっと後ろから打ってみろ』と言い続けた。するとどうだ?ご覧の通りさ」
なお今季のカリーとリラードは、個人のスタッツでも甲乙つけがたい数字を記録している。
▼今季スタッツ
カリー | リラード | |
---|---|---|
平均得点 | 29.7 | 29.8 |
アシスト | 6.3 | 8.0 |
リバウンド | 5.5 | 4.3 |
ターンオーバー | 3.2 | 3.3 |
シューティング% | 48/41/93 | 44/38/93 |
オフェンスOn/Off | +20(リーグ1位) | +15(リーグ2位) |
ヤニスがMVP
そんな絶好調だったカリーとリラードを抑え、オールスターゲーム2021のMVPに輝いたのは、ミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボだ。
この日のアデトクンボは、20分以下の出場でゲームハイの35得点をマーク。3本のスリーを含む16本中16本のフィールドゴールに成功と、ノーミスゲームだった。
ボックススコア:「NBA」