デイミアン・リラードがスパーズを語る:「やつらは本物のスクリーンを使う」
緻密なチームプレーを武器に、10年以上に渡りNBAの優勝候補チームであり続けたサンアントニオ・スパーズ。リーグ2年目の若手オールスター、デイミアン・リラードは、現在行われているプレイオフシリーズを通じて、スパーズを攻略する難しさを身をもって学んでいる様子だ。
リラードいわく、特にスクリーンの上手さが他のチームとは一線を画しているのだという。
「スパーズのスクリーンは苦痛だよ。本物のスクリーンをかけてくるんだ。スクリーンをセットして保持するのが素晴らしく上手い。それですごく消耗させられる」
– D.リラード
「トニー・パーカーを追いかけ回すのは一つだが、その度に体をぶつけられる。体にこたえるね」
– D.リラード
オフ・ザ・ボールのスクリーンは非常に地味ながら、最高に効果的なツールだ。マッチアップを追いかける際中にスクリーンで邪魔されると、接触や回り道による体力消耗だけでなく、思うように動けないため精神的なストレスにもなる。スパーズのスクリーンは、22歳のフレッシュなリラードの体にも相当な負担を与えているらしい。
「体力を削られるんだ。パーカーを追いかけることで疲れてしまうと、オフェンス面でいい仕事をするのが辛くなる。もっと上手くスクリーンをかわさなくちゃならない。これは僕たち全員にとって避けては通れないチャレンジだ」
– D.リラード
リラードはスパーズとのシリーズで1試合平均18得点(FG成功率40%)、4アシストを記録。第1ラウンドのロケッツ戦で平均した25.5得点(成功率46.8%)、6.7アシストから大幅にダウンしている。
反対にトニー・パーカーは、24.5得点、9.5アシストを平均中。まだシリーズは2試合を終えたばかりだが、今のところスパーズのオフェンス戦略は若きブレイザーズに対してかなり有効に働いているようだ。
多重スクリーンでノーマークを作るスパーズのモーションオフェンスは本当にすばらしい。ボール以外に注目してみると、いたるところにスクリーンがセットされているのがわかる。
▼トニー・パーカーのセミファイナル第1戦オフェンスハイライト
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参考記事:「csnnw.com」