ルカ・ドンチッチ、通算トリプルダブル数でジョーダン超える
ダラス・マーベリックスのルカ・ドンチッチが、再び記録的なスタッツを叩き出した。
ドンチッチは現地17日、アメリカン・エアラインズ・センターで行われたシカゴ・ブルズ戦で36得点、16リバウンド、15アシストをマーク。NBAデビューからわずか144試合にしてキャリア通算29回目のトリプルダブルを達成し、マイケル・ジョーダンの記録を追い抜いてTD数で歴代15位に浮上した。
ブルズとの試合でジョーダン超えというのが感慨深い。しかもトリプルダブル達成の最後のアシストが、ビハインド・ザ・バック2連発からの神業パスだった。
試合は117-101でマブスの大敗だった。
この日のドンチッチは、前半だけで6本のスリーを沈めて30得点に到達。そのまま自己最多得点(42得点)を大幅に更新することが期待されたが、ハーフタイム以降はショットがまったく決まらなくなり、10アシスト/8リバウンドと他の面で貢献するも、後半の得点はわずか6点に終わっている。
3年目にしてトリプルダブルでジョーダン超えという偉業を達成したドンチッチだが、試合後の会見では「後半のプレイが酷かった」と反省のコメント。
「試合に負けたのは僕の責任。前半で30得点を取ったことで、セルフィッシュになってしまった。後半は本来の僕のプレイじゃなかった」
ESPNによれば、35得点/15リバウンド/15アシスト以上でのトリプルダブルを記録した選手は、オスカー・ロバートソン(5回)、ウィルト・チェンバレン、ジェイムス・ハーデンに次いで、ドンチッチがリーグ史上4人目だという。
なおこの日のマブスは、ティム・ハーダウェイJr.やジョシュ・リチャードソン、ドリアン・フィニー・スミス、マキシ・クレバー、ドワイト・パウエルらが欠場。さらに復帰3試合目のクリスタプス・ポルジンギスも、まだ本調子を取り戻せていない状態だった。
ドンチッチは自身の後半のパフォーマンスを「セルフィッシュ」だと責めていたが、チームの主力の半分以上が不在の状況では、エースがある程度セルフィッシュでなければ試合にならない。いくら負けたからといって、36得点、16リバウンド、15アシストという奮闘をしたドンチッチを責めるチームメイトはいないだろう。
一方で勝利したブルズは、ラウリ・マルカネンが29得点/10リバウンドのダブルダブルで活躍。さらにベンチからギャレット・テンプルが21得点、サディウス・ヤングが15得点、オット・ポーターJr.が14得点で勝利に貢献した。
ボックススコア:「NBA」