マイク・ダントーニがナッシュHCのネッツコーチ陣に加入
スーパースター・デュオを有するブルックリン・ネッツの指揮官としてNBAヘッドコーチデビューに臨むスティーブ・ナッシュHCが、超強力な助っ人を得た。
ネッツは現地30日、元ヒューストン・ロケッツHCのマイク・ダントーニが、チームのアシスタントコーチに就任することを発表。ダントーニは、ナッシュが現役選手として全盛期を過ごした00年代フェニックス・サンズのヘッドコーチでもある。
▼1週間前にはアマレの加入も決定
1998年にデンバー・ナゲッツのHCとしてヘッドコーチデビューしたダントーニは、これまでのキャリア16シーズンでサンズ、ニックス、レイカーズ、ロケッツを指揮し、通算672勝527敗を記録。サンズ時代には、バスケットボールに革命をもたらした「7 Seconds or Less」オフェンスをナッシュやスタウダマイアーと共に築き上げた。
リーグ制覇はまだ達成できていないものの、ダントーニは2005年と2017年にコーチ・オブ・ザ・イヤーを受賞。ナッシュの他にも、コービー・ブライアントやジェイムス・ハーデン、カーメロ・アンソニー、ドワイト・ハワード、クリス・ポール、ラッセル・ウェストブルックなど、スーパースターを指導した経験も豊富だ。
これほどの実績を持つ大ベテランHCのダントーニが、このタイミングでアシスタントコーチの仕事を受け入れたのが本当にビックリ。しかもアソシエイト・ヘッドコーチ(アシスタントコーチの主任)ですらない。ナッシュの人徳があってこそ実現できたのかもしれない。
サンズとスパーズのDNA
またネッツは同日、イーメイ・ユドーカがダントーニと共にコーチングスタッフ入りしたことを発表した。
ユドーカは、グレッグ・ポポビッチHCの下でスパーズのアシスタントコーチを7年間務めた実力派。ユドーカは守備コーディネーターとしての評価が非常に高く、2014年スパーズのスタッフとして優勝経験もある。
来季ネッツのコーチングスタッフは、最高にバランスが良いと思う。
バブルでネッツを指揮したジャック・ボーン・アソシエイトHCを筆頭に、オフェンス戦略のエキスパートであるダントーニと、ポポビッチ流ディフェンス術を極めたユドーカがアシスタントコーチ。アマレ・スタウダマイアーは、元スパーズのティアゴ・スプリッターがいる選手育成アシスタント陣に加わる。
話題性と実績を兼ね備えたスタッフが、46歳の新人ヘッドコーチを支える体制。00年代サンズとスパーズのDNAをふんだんに取り入れた一団だ。
ナッシュHCはこの人選に大満足しているようで、「オン/オフコートの両方で様々な経歴を持つ人格者たちを集めることができた。彼らは私と選手たちにとって強固な基盤を築いてくれるだろう」とコメントしている。
このユニークなコーチングスタッフの下、デュラントとアービングのスーパースター2人を中心とする来季ネッツがどんなシーズンを送るのか楽しみすぎる。
参考記事:「NBA」