【NBAクリスマス】レブロンが古巣マイアミに凱旋、ガソルはコービーと再会
「また1年が終わり、新しい年が今始まったばかり。だからメリークリスマス。みんなが笑顔になりますように」、ジョン・レノンはかつてそう歌っていた。NBAでは今年もクリスマスゲーム5試合が行われ、クリスマスらしい素敵な瞬間がいくつか生まれた。
1.レブロン、再びヒートのフロアに
クリスマスゲーム3試合目は、クリーブランド・キャバリアーズとマイアミ・ヒートが対戦。今季からキャブスに移籍したレブロン・ジェイムスが公式戦で4年ぶりに敵チームとしてヒートのフロアに立ち、元チームメイトで大親友のドウェイン・ウェイドと対決した。
▼試合前に笑顔でハグするレブロンとウェイド
「試合前は緊張していた」と古巣凱旋について語ったレブロン。ヒートファンたちのリアクションは想像以上に温かく、選手紹介でレブロンの名前がコールされると歓声が上がった。
試合が始まってからは、レブロンにボールが回るとブーイングが巻き起こるような場面もあったが、第1Q中盤のタイムアウト中にレブロンのトリビュートビデオがスクリーンで流れると、会場からは盛大なスタンディングオベーション。
▼レブロンのトリビュートビデオ
▼スタンディングオベーション
▼レブロンを歓迎するヒートプレーヤーたち
試合は同点で迎えた第4Q残り11分から、ヒートが23-13でキャブスをアウトスコアして、最終的に101対91で勝利。ウェイドがゲームハイの31得点、レブロンが30得点と、両エースがそれぞれ大活躍をみせた。
▼ウェイド vs レブロン
2人は試合後もハグを交わし、お互いの健闘をたたえあった。レブロンは読唇されないようにユニフォームで口を覆っているのか?何を語りかけていたのだろう…。
2.コービーとガソル
同日クリスマスゲームの第4試合は、シカゴ・ブルズが本拠地でロサンゼルス・レイカーズを迎え撃った。パウ・ガソルにとって、過去6シーズン半を過ごした古巣との初対戦だ。
試合は、前半で最大16点差をつけられていたレイカーズが後半開始直後に猛反撃を仕掛け、第3Q序盤で一気に2点差にまで詰め寄る。しかし第4Qに入ると再びブルズが主導権を握り、すぐに点差を2桁台に拡大。その後も安定したリードを保ったまま、113対93でブルズがコービー・ブライアント不在のレイカーズに快勝した。
試合後ガソルは「奇妙な感じだ」とコメント。
「とても感情的な試合だった。なにしろ長年在籍して、数々の苦労を共に重ねてきたチームの反対側にいるんだからね。だから最初はリズムに乗るのが難しかったけど、試合が始まれば可能な限りベストな形でプレーするまでさ」
ガソルのプレーが感情に流されることはなかった。この日は33分の出場で14本中9本のフィールドゴールを沈め、ゲームハイの23得点と13リバウンドを記録。レイカーズに失ったものの大きさを改めて思い知らせた。
▼ガソルとコービー、試合後
試合前日、ガソルはコービーと一緒に夕食に出かけ、2時間ほどじっくりと語り合ったそうだ。
「お互いの近況について語り合っただけさ。くつろぎながら喋って、有意義な時間を過ごした。すごく楽しかったよ。当然ながら、今では頻繁に会えないからね。俺にとってコービーは兄弟のようなものだ。彼という人間をこの上なく尊敬しているし、俺たちはこれからもずっとお互いを支え合っていく」
– パウ・ガソル
同じくコービーもガソルのことを“兄弟”と考えている。試合後のインタビューで2人の絆について語った:
「俺たちの友情と絆はバスケットボールだけにとどまらない。兄弟として、俺たちは一緒にレイカーズの再建プロセスを始めた。パウは今でもフランチャイズの一部だよ。彼にとって、再建に貢献してきたチームを後にするのは辛かっただろう。俺にとっても、パウがいなくなるのを見るのは辛かった」
– コービー
またコービーは、ガソルがブルズで大活躍していることについて「特に驚きではない」とコメントしている。
「パウは本来の実力でプレーしている。本当に素晴らしいね。彼は長年リーグにいるけど、プレーに衰えた様子がみられない。体調も万全そうで、とても良く動けている」
ガソルは、「LAでの試合は恐らく今回よりも感情的なものになるだろう」と1ヵ月後に控える古巣凱旋に向けての思いを語った。
3.シャックとクリスマスツリー
その1(2014年)
その2(2012年)
4.2014クリスマスゲームTop10プレー
Thumbnail via YouTube/NBA