アルビン・ジェントリーHC、審判批判で1万5000ドルの罰金
NBAは現地18日、審判の判定を公に批判したとして、ニューオリンズ・ペリカンズのアルビン・ジェントリーHCに1万5000ドルの罰金処分を与えたことを発表した。
罰金の対象となったのは、現地17日に行われたヒューストン・ロケッツとの試合後にジェントリーHCが発したコメント。第4Qの勝負所でジェイムス・ハーデンがドローした3ポイントファウルを例に挙げ、「憶測でコールするな」と怒りをあらわにしながら審判を非難した。
「プレイオフ進出を目指して戦うチームの試合で、憶測でプレイを判断するなどあってはならない。憶測でファウルをコールするなどとんでもないことだ。手を胸の上に置きながら守備をしていたのに、スリーポイントショットのファウルがコールされた。間違っているよ。そんな風に試合を判定するべきではない。さらに、審判から遠ざかろうとしているにも関わらず、テクニカルファウルがコールされる。このリーグは本当に変わってしまったようだ。私はテクニカルをコールされないように、彼から遠ざかっていたんだ」
ジェントリーHCが憤怒したのは以下のプレイ。
スロー映像ですら、ファウルがあったのかどうか非常に分かりにくい。肉眼でこれを確認するのはほぼ不可能なようにも思える。だが審判は一瞬で判定を下さなければならない。本当に難しい仕事だ。
こういった微妙なプレイでは、審判は実際のコンタクトよりもシューターのリアクションなどを見て笛を吹く場合がある。今回のケースがそれにあたるかはわからないが、ジェントリーHCは憶測でコールされたように感じたのだろう。
判定に抗議したジェントリーHCにはテクニカルファウルが与えられ、試合は二桁点差となった。
さらにジェントリーHCは、エースのアンソニー・デイビスが他のスター選手たちのようにファウルコールを貰えていないと主張。
「我々は正しいやり方で、死力を尽くしてプレイしている。にもかかわらず、AD(デイビス)はまったくファウルをコールしてもらえない。ホールドされようが、ロールの際に掴まれようが、ポストアップの際にアンダーカットされようが、絶対に笛は鳴らない。なぜかって?彼が泣き言や不満を言わないからだ。彼がただひたすらプレイに専念しているからだ」
15日のスパーズ戦でも、デイビスがマヌ・ジノビリのドローファウル(フロップ?)にしてやられていたので、ジェントリーHCはフラストレーションが溜まっていたのだろう。
デイビスに対する審判の判定が厳しいというジェントリーHCの主張も一理あるのかもしれないが、NBA.comのデータによれば、今季のデイビスは平均ドローファウル数でリーグ2位の7.3回(1位はチームメイトのデマーカス・カズンズ)、平均フリースロー数で4位の7.8本を記録。またCleaning The Glassのデータによれば、シューティングファウル率(ショットアテンプト当たりのドローファウル数)はビッグマンの中で74パーセンタイル(上位26%あたり)の14.9%となっている。
シューティングファウル率については、ハーデンやジョエル・エンビード、ヤニス・アデトクンボよりも低いが、レブロン・ジェイムスやラッセル・ウェストブルックよりも高い。
参考記事:「NBA」