フェニックス・サンズがバブル開幕4連勝、ウェスト10位に浮上
ウェストの最下位チームとしてシーズン再開に臨んだフェニックス・サンズが、予想を遥かに上回る大健闘を見せている。
サンズは現地6日、オーランドで行われたインディアナ・ペイサーズとの試合に114-99で快勝。シーズン再開から4連勝を達成し、カンファレンス13位から10位へと駆け上がった。
▼現地8月6日
この日のサンズは、僅差で突入した後半開始直後に、デビン・ブッカーが短時間でファウルを連発。第3Q中盤にエースを5ファウルでベンチに下げることを余儀なくされる。
それから間もなくして、ペイサーズが第1Q以来となるリードを奪取。完全に主導権を奪われたかに見えたサンズだったが、そこからキャメロン・ペインとダリオ・サリッチを中心としたセカンドユニットが21-0のランで怒涛の猛反撃を仕掛け、一気に試合の流れを呼び込んだ。
▼サンズセカンドユニットのラン
サンズは、ブッカーやディアンドレ・エイトン、リッキー・ルビオら主力がオフの時間帯にリードを19点に拡大。その後、第4Q中盤に6点差まで迫られる場面もあったが、そこからブッカーをフロアに戻すと12-2のランで畳み掛け、勝利を確実にした。
シーズン再開後のウェストで唯一の無敗チームとなったサンズは、エイトンの23得点、ブッカーの20得点/10アシストをはじめ、スターター全員が二桁得点をマーク。ベンチからはサリッチが16得点、ペインが15得点をあげている。
ブッカーやセカンドユニットの活躍に加え、2年目フォワードのミケル・ブリッジスのディフェンスが最高に素晴らしかった。
この日のブリッジスは、主にTJ・ウォーレンとマッチアップ。シーズン再開3試合で39.7得点を平均と快進撃を続けていたウォーレンを、FG20本中7本の16得点に抑えている。
これでサンズは30勝39敗となり、9位のブレイザーズと1.5ゲーム、8位のグリズリーズと2ゲーム差。レギュラーシーズン残り4試合で、十分にプレイオフを狙える位置にいる。サンズの30勝到達は2014-15シーズン以来5年ぶりで、ブッカーにとってはキャリア初だ。
サンズは今回の4連勝を、ケリー・ウーブレイJr.とアーロン・ベインズ抜きでやってのけた。バブルでの4試合を見る限り、サンズの再建は予想以上に進んでいる印象がある。
ブッカーにエイトン、ブリッジス、ケリー・ウーブレイら若手はいずれも25歳以下。そこにルビオとべインズの大ベテランを入れて現チームのコアだ。今オフで有力なバックアップPGとフォワードを獲得できれば、来季はかなり面白いチームになりそうだ。
ボックススコア:「NBA」