グレッグ・ポポビッチが試合開始63秒で退場処分
ヘッドコーチとしてはNBA史上最短記録かもしれない。サンアントニオ・スパーズの名将グレッグ・ポポビッチHCがまた新たな伝説を残した。
現地3日にペプシセンターで行われたスパーズ対デンバー・ナゲッツ戦のティップオフから間もなく、ノーコールの判定に激怒したポポビッチHCは、タイムアウトを取って審判に激しく抗議。すぐに1つ目のテクニカルファウルがコールされるが、それでもポポビッチは引き下がらなかったため、2つ目のテクニカルファウルで退場処分となる。試合開始からわずか63秒後のことだった。
開始早々にヘッドコーチを失ったこの日のスパーズは、試合を通して1度もリードを得ることなく85-113で大敗。シーズン残り3試合でウェスト8位に転落した。
ESPNによると、これだけ早く退場処分となったコーチは2012年のフリップ・サンダース(開始106秒)以来とのこと。公式の最短記録は不明だが、2004年には当時マブスのドン・ネルソンHCが開始93秒で退場している。
試合後、2つ目のテクニカルファウルに至った原因について記者から尋ねられたポポビッチHCは、「審判に聞いてくれ」とだけコメントして口を閉ざした。ポポビッチがよほど酷い言葉で審判を罵ったのか。それとも審判が普段よりもご機嫌斜めだったのか。いずれにせよ、ポポビッチHCが審判への抗議で退場となったのはここ1週間で2度目となる。
現在ウェスト6位と8位の差はわずか2ゲーム。第1ラウンドで王者ウォリアーズを避けたいなら、これ以上は絶対に負けられない状況だ。そんな大事な時期に、冷静さを失ってチームにハンデを背負わせるような行動をとってしまうなんて、ポポビッチらしくない。
一方で勝利したナゲッツは、ニコラ・ヨキッチが20得点、11リバウンド、9アシストとあと一歩でトリプルダブルの大活躍を見せた。
ボックススコア:「NBA」