ラジョン・ロンドがホークスと2年契約で合意へ
ラジョン・ロンドは連覇挑戦ではなく、再建チームの手助けをする道を選んだ。
Yahoo Sportsによると現地21日、ロンドがアトランタ・ホークスと契約合意。契約内容は2年/1500万ドルだという。
ロンドは同日にインスタグラムを更新し、レイカーズの球団やファンに感謝の気持ちを綴った。
「この素晴らしい球団でプレイするチャンスを与えてくれたジーニー(オーナー)やロブ(ペリンカGM)、レイカーズの球団関係者にありがとうを言いたい。フランク(ボーゲルHC)やコーチングスタッフ、そしてすべてのサポーティングスタッフが示してくれたプロ精神とサポートには、心から感謝している。チームメイトたちとの間には、僕らにしか分からない素晴らしい友愛がある」
「そして僕を温かく迎え入れ、愛情を注いでくれたファンのみんな、ありがとう。LakeShowの一員になれたのはとても特別なことであり、チャンピオンシップをこの地に取り戻せたことを誇りに思っている!さあ、次は何が起こるだろう…」
昨季のロンドは、レギュラーシーズン48試合で7.1得点、5.0アシストを平均。
バブルではシーズン再開直前に親指骨折で戦線離脱するが、約8週間後にヒューストン・ロケッツとのウェスト準決勝で復帰すると、プレイオフモードに入って攻守で存在感を発揮し、レイカーズのチャンピオンシップランにおけるXファクターとなった。
▼プレイオフロンド
昨季プレイオフでのロンドは、16試合で合計105アシストを記録。
ポストシーズンのキャリア通算アシスト数でスティーブ・ナッシュやラリー・バード、マイケル・ジョーダン、コービー・ブライアントらレジェンドたちを一気に追い抜き、歴代6位(1083本)に浮上している。
若手選手が中心だった昨季のホークスは、本職のポイントガードがトレイ・ヤング1人しかおらず、ヤングがベンチに下がるとオフェンスが大失速していた。ロンドの加入は、オン/オフコートの両方で大きなプラスになるだろう。
大幅な戦力アップ
今オフのホークスはロンドの他にも、有力な選手をFAで獲得。20日にダニーロ・ガリナリ、21日にクリス・ダンとそれぞれ契約合意した。
ガリナリは得点力の高い大ベテランの“ストレッチ4”で、ダンはディフェンス力が極めて高いガード。スペーシングやペリメーター守備といった昨季ホークスに不足していた要素を、それぞれ違う形で補えるスキルセットを2人とも持っている。特にダンは、ディフェンスが超苦手なトレイ・ヤングを上手くカバーできるはずだ。
またホークスは、昨季トレードデッドラインにロケッツからクリント・カペラを獲得。2020年ドラフトでは、全体6位でセンターのオニエカ・オコングを指名した。
これで来季ホークスの主力は、ヤングにジョン・コリンズ、ガリナリ、ダン、ロンド、ケビン・ハーター、デアンドレ・ハンター、カペラの8人。トレードで新加入したトニー・スネルもローテーションに入れる実力があり、またカム・レディッシュや新人のオコングの成長も楽しみ。
いろいろなラインアップに対応できるバランスの取れたロスターだと思う。
さらにホークスは、サラリーキャップ的にまだまだ余裕があるので(もしダンの契約をMLEとして計上できれば、2000万ドル以上のスペース)、スターターレベルの有力選手をもう1人チームに加えることも可能。
現地メディアによれば、今オフの目玉選手の一人である制限付きFAのボグダン・ボグダノビッチに強い関心を示しているようだ。もしホークスがボグダノビッチ獲得を実現できれば、確実にプレイオフを狙えるチームになる。
参考記事:「Yahoo Sports」