ラジョン・ロンドがキャブス新人のモーブリーを絶賛「僕が知る中で最も才能あふれるルーキー」
2021-22シーズンの約6割を終えた時点でイースト3位タイの30勝19敗。+/-でカンファレンス最高の数字を記録し、レブロン退団後で初のプレイオフ進出が確実視されている今季のクリーブランド・キャバリアーズ。勝率.230~.300で低迷していた過去3シーズンと比べて大躍進できた大きな理由の一つは、2021年ドラフト3位指名の大型新人エバン・モーブリーの活躍ぶりだろう。
今季のモーブリーは41試合の出場で15.0得点、8.2リバウンド、2.6アシスト、1.7ブロック、FG成功率50.8%を平均中。リバウンドとブロックで今季ルーキー1位、得点で3位、アシストで7位の数字を記録しており、2021-22シーズン新人王レースでトップにいる。
1年目からプレイオフチームにこれだけ貢献できるルーキー(特に守備面で)は本当に珍しい。そんなモーブリーに対し、1月からキャブスに加入した大ベテランPGのラジョン・ロンドは、「最も才能あふれたルーキーだ」と最大級の絶賛を送った。
「彼(モーブリー)は僕がこれまでに一緒にプレイしてきた中で、最も才能あふれるルーキーかもしれない。自ら得点せずとも、あらゆる角度からゲームをコントロールできている」
– ラジョン・ロンド
モーブリーはペリメーターでのスイッチからリム守備までこなせるオールラウンダー。プロ1年目ながら、すでにチームで最も万能なディフェンダーと言っても過言ではない。今季キャブスのスーパービッグ・ラインアップ(マルカネン、モーブリー、アレンのフロントコート)が上手く機能しているのは、モーブリーの存在が大きいはずだ。
またオフェンス面でも、ドラフト時での評価を完全に上回るパフォーマンス。“ストレッチ・ビッグ”と呼べるほどのシュート力はまだないが、エルボー付近から相手センターをフェイスアップのドライブでぶち抜ける素早さ、そしてポストアップからミスマッチを翻弄できるパワーとフットワークを持ち合わせており、フローターやフックショットのシュートタッチも軽やか。ゴール下でのピボットの上手さは、往年のボリス・ディアウを彷彿させる。
さらにスクリーン&ロールやカットからのフィニッシュ力も抜群。つい先日にも、ヤニス・アデトクンボの上から豪快なツーハンドダンクを叩き込んだ。
今後2~3年でフィジカルを鍛えたモーブリーがどんな選手になるのか本当に楽しみ。ケビン・ガーネットの再来、もしくは7フットのディアウ的な究極のオールラウンド・ビッグマンになれるポテンシャルを秘めた逸材だと思う。
参考記事:「Cavs Nation」