ウェストブルックが初の得点王に!!PGポジションとしては10年ぶり
NBA2014-15シーズンの得点王は、67試合の出場で平均28.1得点を記録したオクラホマシティー・サンダーのラッセル・ウェストブルックに決定した。ポイントガードポジションの選手がシーズン得点リーダーとなったのは、2005年のアレン・アイバーソン以来で10年ぶりだ。
また、サンダーはケビン・デュラントが昨季の得点王に輝いており、同じチームに所属する2選手が2年連続で交互に同賞を獲得するのは、1952年/1953年フィラデルフィア・ウォリアーズのポール・アリジンとニール・ジョンソン以来、NBA史上2度目となる。
シーズン前半は25.8得点を平均していたウェストブルックだが、オールスター後はリーグダントツトップの31.4得点と大きく躍進。スコアリング以外にも、平均8.6アシスト、7.3リバウンド、2.1スティールをマークするなど、あらゆる面で空前の大活躍をみせ、デュラント不在のサンダーを勝率5割以上のチームへと導いた。今季のウェストブルックは、トリプルダブル数でリーグ首位(11回)、アシストでリーグ4位、スティールで2位を記録している。
▼15日ウルブズ戦ハイライト
シーズン最終試合となった15日のミネソタ・ティンバーウルブズ戦では、第1Qだけで23得点を叩きだす好パフォーマンスをみせ、合計32分の出場時間で37得点、8リバウンド、7アシストを記録し、チームを勝利に牽引。しかし残念ながら、同日の試合でペリカンズがスパーズに勝利したことにより、惜しくもプレオフ進出はならなかった。
得点王を輩出したチームがその年のプレイオフを逃した例は、過去30シーズンで1985年のニューヨーク・ニックス(バーナード・キング)と2004年のオーランド・マジック(トレイシー・マグレディ)のみ。ウェストブルックも今回の名誉を心から喜べないようだ。
試合後、ウェストブルックは記者からの「得点王受賞にはどんな意味があるか?」という問いに対して、「シット」と回答した。
「(得点王には)何の意味もない。『よくやった、万歳!』、それで俺は他のチームがプレーするのを家から見なくちゃならない。何の意味もないよ」
– ラッセル・ウェストブルック
やはりNBAはプレーオフのカンファレンス制度を廃止して、東西ベスト16チーム形式に変更すべきだ。サンダーよりもネッツが見たい、なんてファンはほとんどいないだろう。ウェストブルックの活躍をプレーオフの大舞台で見れないのは残念だが、今季はリーダーとして大きく成長できたはず。来季に期待したい。
▼ウェストブルック
▼顔面骨折から4日後の復帰戦にて
Image via @ockthunder
参考記事:「ESPN」