スパーズが球団史上初の連続60勝シーズン達成
サンアントニオ・スパーズが現地4日、本拠地AT&Tセンターで行われた試合で延長戦の末にメンフィス・グリズリーズを破り、今季成績を60勝17敗に更新。フランチャイズ史上初となる2シーズン連続での60勝超えを達成した。
この日の試合は、グリズリーズの2点リードで迎えた第4Q残り10秒から、両チームがクラッチショットを沈め合う大接戦となった。
まずはカワイ・レナードが残り5秒に1on1からステップバック・ジャンパーを沈めて同点。
続くポゼッションでは、ザック・ランドルフがブロックからターンアラウンド・ジャンプショットを成功させ、グリズリーズがすぐにリードを奪還。対するスパーズは、レナードをおとりに使ってラマーカス・オルドリッジがアリウープを決めるタイムアウト明けのセットプレーをエクスキュートし、試合を延長戦に持ち込んだ。
▼両チームの見事なセットプレイ
OTに入ってからは、両チームともショットに苦戦して、なかなかスコアが動かなかったが、残り2分にスパーズが2連続でスリーを沈めて2ゴール差を奪取。そのままリードを維持し、最後はレナードが残り13秒にスティールを決めて、勝利を確実にした。
スパーズは、レナードが32得点/12リバウンド、パウ・ガソルが12得点/11リバウンドでそれぞれダブルダブルをマーク。ガソルは2月にベンチ出場となってから61.5%の高確率でスリーを沈めており(52本中32本)、レナードもオールスターブレイク後にロングレンジの調子を落としていたが、この日は8本中5本のスリーを成功させている。
グリズリーズは、マイク・コンリーがチームハイ19得点、6アシストで好調だったが、第4Q終盤にレナードとの接触で頭部を負傷して途中退場。ランドルフは18得点、16リバウンドで奮闘した。
これでスパーズは、今季5試合を残したところで1位のウォリアーズから3.5ゲーム差。一方のグリズリーズは、残り4試合で6位のサンダーから2.5ゲーム差となっており、昨年に続いて、今年もウェスト第1ラウンドはこの2チームのマッチアップになりそうだ。ロースコアでフィジカルなシリーズになるに違いない。なお今季レギュラーシーズンの直接対決は2勝2敗で引き分けている。
パーカーがロビンソン超え
10得点、7アシストをマークしたこの日のトニー・パーカーは、キャリア通算フィールドゴール成功数で7368本に到達(レギュラーシーズン)。デビッド・ロビンソンの記録(7365本)を追い抜き、通算FG数でティム・ダンカン(10285本)、ジョージ・ガルビン(7526)に次ぐ歴代スパーズ3位となった。
ボックススコア:「NBA」