金メダリストのケルドン・ジョンソン、スパーズと4年8000万ドルで延長契約
サンアントニオ・スパーズが現地7月18日、若手有力株であるフォワードのケルドン・ジョンソンと延長契約を結んだことを正式に発表した。
契約の詳細は明かされていないが、現地メディアの報道によれば、ジョンソンは4年/8000万ドルの延長契約を締結。オプションなどについては今のところ不明だ。
2019年ドラフト29位指名でスパーズに入団したジョンソンは、毎年着実に成長を遂げ、3年目の昨季には75試合の出場で平均17.0得点、6.1リバウンド、2.1アシストを平均。ちょうど1年前の夏に行われた東京オリンピックでは、21歳の若さで超エリート軍団であるアメリカ代表入りを果たし、金メダルを獲得している。
▼ケルドン・ジョンソンの成長
- 2019-20:9.1得点/3.4リバウンド/0.9アシスト
- 2020-21:12.8得点/6.0リバウンド/1.8アシスト
- 2021-22:17.0得点/6.1リバウンド/2.1アシスト
昨季ジョンソンの成長で特に顕著だったのはシューティング。1試合平均5.3本の3Pアテンプトから成功率39.8%を記録し、シーズン通算で一昨季の倍以上のスリーを沈めた。
オフボールのシューター/カッターとしてさらに進化を遂げたジョンソンだが、今後の最大の課題はアイソレーションやピック&ロール指揮といったオンボールでのスキル上達だろう。
昨季序盤はセルフクリエーターとしてボールを任される機会が多かったが、あまり良い結果を残せず。シーズン中盤から本来の長所であるオフボールメインのプレイスタイルに切り替えて調子を上げ、オールスターブレイク後の20試合では20.8得点を平均した。
ジョンソンは仮にオンボールスキルに伸び悩んだとしても、身体能力やサイズ的にエリート3&Dプレイヤーになれるポテンシャルを持ったフォワード。ただ現時点では、“D”(ディフェンス)が少し頼りない。スパーズにとって今回の4年8000万ドルの延長契約が吉と出るか凶と出るかは、ジョンソンの守備面での成長に大きく左右されるだろう。
2022年に入ってからのスパーズは、2月のトレードデッドラインにデリック・ホワイト、さらに今オフにオールスターのデジャンテ・マレーを放出。先発ガード2人の見返りとして、合計でドラフト1巡目指名権4つとスワップ権1つのアセットを獲得し、本格的な再建に突入した。
来季のスパーズは全力でタンキングすると同時に、2年目のジョシュ・プリモや新人のジェレミー・ソーハンら若手たちが主力ラインアップとして多くの経験を積めるはず。
参考記事:「NBA」