スパーズが敵地で第6戦に勝利、第1ラウンドを突破
現地27日にフェデックス・フォーラムで行われたサンアントニオ・スパーズ対メンフィス・グリズリーズのシリーズ第6戦は、終盤の点の取り合いに競り勝ったスパーズが103-96でグリズリーズを撃破。敵地でシリーズを終わらせ、ヒューストン・ロケッツが待ち受けるカンファレンス・セミファイナルに駒を進めた。
レナード、パーカーがステップアップ
第4Q残り6分で7点ビハインドと苦しい状況に立たされていたスパーズだが、この日もエースのカワイ・レナードがクラッチタイムにファインプレイを連発して、試合の流れを大きく変えた。
スパーズはレナードの3点プレイとスリーの6連続得点で一気に差を1点に縮めると、残り3分13秒にパティ・ミルズがトニー・パーカーのパスからスリーを沈めて逆転。グリズリーズはマルク・ガソルのフリースローですぐに同点に戻すが、次の2ポゼッションではレナードがドライブからのプレイメークでデイビッド・リーとパーカーの得点に繋げ、残り1分40秒でスパーズの4点リードとする。
▼カウント・ワンスロー
▼守備を引きつけてからパーカーにキックアウト
その後ビンス・カーターのフリースローで2点差に迫られたスパーズは、パーカーのジャンプショットとレナードのフリースローで4連続得点をあげ、残り30秒でリードを6点に拡大。グリズリーズは、マイク・コンリーがスリーポイントショットをドローファウルして最後のチャンスを手にするが、コンリーが3本目のフリースローに失敗すると、パーカーが速攻からレイアップを決めて再び6点差とし、勝利を確実にした。
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | ||
SAS | 24 | 21 | 30 | 28 | 103 |
MEM | 22 | 28 | 24 | 22 | 96 |
スパーズは、レナードが29得点、9リバウンド、4アシスト、3スティールとオールラウンドに大活躍。パーカーは14本中11本のFGを成功させ、2014年以降でプレーオフ自己ベストとなる27得点をあげた。
他には、ラマーカス・オルドリッジが17得点、12リバウンド、パティ・ミルズが10得点をマーク。スタメン出場したデイビッド・リーは終始ザック・ランドルフに苦戦しながらも、終盤の大事な場面でオフェンスリバウンドを獲得するなど勝利に大貢献している。
この日のスパーズは、リバウンド数46-28でグリズリーズを圧倒。特にオフェンスリバウンド(16本)が大きな勝因の一つとなり、セカンドチャンスから17点をスコアした。
▼パーカー27得点
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レナードは第1ラウンドのシリーズ6試合で31.2得点、6.0リバウンド、3.8アシスト、2.0スティール、FG成功率55%を平均。正直なところ、わずか数年でこれほどまでに支配的なオフェンシブ・プレイヤーに成長するとは夢にも思わなかった。グレッグ・ポポビッチHCも、レギュラーシーズン中はレナードの活躍について記者から意見を求められた際に、「それが彼の仕事」などと軽くあしらっていたが、この日の記者会見では「リーグのベストプレイヤーだ」と珍しく自チームの選手を大絶賛した。
グリズリーズは、マイク・コンリーが26得点、5アシストで奮闘。マルク・ガソルが18得点、6アシストを記録した他、スターター全員が二桁得点をあげている。
▼コンリー&ガソル、第1ラウンドハイライト
ボックススコア:「NBA」