ステフィン・カリーが史上最年長で50得点10アシストのダブルダブル達成
NBA2021-22シーズンで最初に50得点ゲームを達成した選手は、ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーだった。
カリーは現地11月8日、本拠地チェイス・センターで行われたアトランタ・ホークス戦で50得点、10アシスト、7リバウンド、3スティールをマーク。ウォリアーズを127-113での勝利に導いた。
この日のカリーは35分の出場で9本のスリーを含む28本中14本のFGと、13本中13本のフリースローに成功。前半24得点をあげて試合を折り返すと、第3Qにはピリオド18得点を獲得した。50得点は今季リーグの最多記録となる。
史上最年長
カリーにとってキャリア通算10回目の50得点ゲーム。ウィルト・チェンバレンとリック・バリーに次いで、歴代ウォリアーズで50得点超えを10回以上記録した3人目の選手となった。
▼ウォリアーズの50得点記録
- ウィルト・チェンバレン:105回
- リック・バリー:14回
- ステフィン・カリー:10回
またカリーが50得点ダブルダブルを記録したのは今回がキャリア初。ESPNによれば、リーグ史上最年長(33歳)での50得点/10アシストだという(これまでの記録はウィルトの32歳)。
カリーの記録的なパフォーマンスでホークスを撃破したウォリアーズは、連勝を5に伸ばして今季成績を9勝1敗に更新した。
ウォリアーズは優勝候補?
今季のウォリアーズは以下の項目でリーグ首位の数字を記録中:
- 1試合の平均得点:115.2点
- 1試合の平均スリー成功数:16.2本
- 1試合の平均アシスト数:30.3本
- 100ポゼッションあたりの得失点差:+13.2点
- ディフェンシブレーティング:98.2
「1試合の平均得点」や「100ポゼッションあたりの得失点差」、「1試合の平均アシスト数」を見ると、73勝を達成した2015-16シーズン(114.9点、+10.6、28.9アシスト)やケビン・デュラント加入1年目の2016-17シーズン(115.9点、+11.4、30.4アシスト)に匹敵するレベル。どちらもNBA史上最強とされるチームの一つだ。
まだサンプルサイズが10試合と少ないため、数字だけを見て今のウォリアーズロスターが絶頂期と同じくらい強いとは単純に言い切れないが、チームケミストリーの面では当時にも負けないほどすでに完成度が高い。デュラントの退団やクレイ・トンプソンの負傷離脱により優勝が遠のいていた期間でも、決してカリーのワンマンプレイに頼りきりになるのではなく、あくまでモーションオフェンス主体の“パス・ファースト”スタイルを貫き通してきたスティーブ・カーHCのシステムの産物だろう。
ここにクレイ・トンプソンとジェームズ・ワイズマンが復帰する見込み。さらに大型トレードを可能にするアセットも持ち合わせている。今季ウォリアーズがどこまで躍動できるのか楽しみだ。
ボックススコア:「NBA」