元スパーズのティアゴ・スプリッターが引退
ブラジル出身のセンター、ティアゴ・スプリッターがバスケットボール人生に幕を下ろす。
スプリッターは現地19日、ブラジルのスポーツチャンネル「SporTV」のインタビューでNBAからの引退を正式に発表。第一線を退く決意をしたのは、股関節の怪我が大きな理由のひとつだという。
「ここ数カ月で決断したこと。引退を望んではいないが、想像していた以上に股関節の怪我に苦しめられた。人生を通して続けてきたことを止めるのは辛い。僕は物心ついた時からバスケットボールコートにいる。家族や妻にも相談し、ユニフォームを脱ぐべき時だと判断したんだ」
「(2016年2月に)負傷した際に右股関節を手術した。上手くいったよ。僕の股関節には金属が入っている。僕は補綴を付けてNBAでプレイした最初の選手だ。だが今度は反対側の股関節が痛み出した。そこで執刀医に相談すると、もし現役を続けるなら左股関節にも同じ手術を行わなければならないと言われた。そうなれば復帰までに12~13カ月必要になる。そこで僕は思った。復帰しても、今の若手たちと戦うのは身体的に不可能だろうとね」
– ティアゴ・スプリッター
2007年ドラフトでサンアントニオ・スパーズから28位指名を受けたスプリッターは、その後3年間をユーロリーグでプレイしてから2010年にNBAデビューし、キャリア7シーズンで7.9得点、5.0リバウンドを平均。守備からプレイメイクまでこなせるオールラウンドなセンターとして活躍し、2013-14シーズンにはスパーズの優勝に大貢献して、ブラジル人として初めてNBA制覇を達成した選手となった。
▼今年のオールスターではNBAブラジルのリポーターを担当
▼元盟友のマット・ボナーからも祝福のメッセージ
https://twitter.com/mattbonner_15/status/965716897546358786
「素晴らしいキャリアをおめでとう。君と長年チームメイトでいれて光栄だった!それから言うまでもなく、君との思い出で最も心に残ったのは、2014年にチーム専用機の給油のため45分間だけニューハンプシャー州を訪れたことだよ」
– マット・ボナー
怪我のため33歳の若さでプロアスリート人生を終えることとなったスプリッターだが、今後もNBA関連の職に就きたいと考えている様子。そのことについて、すでに古巣スパーズのグレッグ・ポポビッチHCにも相談しているそうだ。
「僕にとってサンアントニオ・スパーズはみんなが顔見知りで、アットホームな気持ちになれる場所だ。訪問した時はいつでも歓迎してくれる。だからと言って、僕に球団でのポストが保証されているわけじゃない。でも将来的にスパーズスタッフの一人として仕事ができる可能性にワクワクしている」
– ティアゴ・スプリッター
▼今季オフシーズンにもディアウと一緒にスパーズ施設を訪問
Image by Keith Allison
参考記事:「ESPN」