トレバー・ブッカーが現役引退を表明
2010年NBAドラフト23位指名のトレバー・ブッカーが現役引退を発表した。
ブッカーは現地4月15日、自身のTwitterに引退表明のメッセージを投稿。「僕の人生で最も辛い手紙」としながら、バスケットボールへの熱い想いを綴っている。
「最初に僕の物語を話させて欲しい。人口2000人の小さな町で生まれた、内気で臆病で、華奢で視野の狭い田舎の少年だった。町に信号機は一つしかなく、スーパーマーケットは『Piggly Wiggly』のみ。同級生は12人しかいなかった。何も知らない田舎者。僕の周りにあったのは家族と自然だけ。質素ながら素敵な生活だった。その町では貧乏が当たり前すぎて、自分たちが貧乏なことすらわかっていない。みんながそんな風に暮らしていた。みんながいれば、それだけで幸せだった。だから僕は、カントリー・ボーイであることを誇りに思っている」
「全米プレイヤーランキングでずっとランク外だった少年が、どういうわけかNBAまで辿り着くことができた。サウスカロライナ州のウィットマイアからここまで来れるなんて、夢にも思わなかったよ。僕が大学を卒業する頃、NBAでは身長200cmのパワーフォワードはアンダーサイズだと考えられていた。サイズも僕にとって逆境の一つだった。でも、絶え間ない努力と競争心を持っていれば可能性は広がる」
「自分の好きなことで夢を叶えたカントリー・ボーイ。バスケットボールは、田舎での生活しか知らなかった僕にいろいろな世界を見せてくれた。今の僕は私立高校の理事長をやっている。親友と一緒にゼロから始めた学校だ。それから僕は、ワシントンD.C.に拠点を置くMLSサッカーチームの株主でもある。250件以上の不動産を管理し、マーク・キューバンのパートナーとして『Shark Tank』の製品開発にも携わっている。子供の頃は存在すら知らなかった世界に身を置いている。すべてバスケットボールのおかげだ。」
「バスケットボールよ、ありがとう!もしバスケに出会わなければ、僕の人生はどうなっていたことか。みんなには、これからも僕の旅路を見守って欲しい。これは終わりではなく始まりだから」
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ブッカーは、NBAデビューから2018年までのキャリア8シーズンをウィザーズやジャズなど5チームでプレイし、6.9得点、5.5リバウンドを平均した。
ブッカーと言えば、このミラクルショットが最初に思い当たる。
Via Twitter