2022シックスマン賞のタイラー・ヒーロー、ヒートと4年の延長契約へ
マイアミ・ヒートが現地10月2日、2019年ドラフトロッタリー指名(13位)のタイラー・ヒーローと延長契約を結んだことを発表。現地メディアによると、総額1億3000万ドルの4年延長契約だという。
昨季がプロ3年目だったヒーローは、2021-22シーズン66試合の出場で20.7得点、5.0リバウンド、4.0アシストとオールラウンドなスタッツを平均。ヒート史上初となるシックスマン・オブ・ザ・イヤー選出を果たした。
ヒートのパット・ライリー球団社長はヒーローとの延長契約について、「タイラーはマルチにインパクトを残せる選手であり、彼と今後5年の契約を結べたことをうれしく思う」とコメント。「我々が延長契約の決断をしたのは、彼がドラフトから毎年成長してきた証。今後もさらに成長を続けてくれると我々は信じている」とヒーローに向けた大きな期待感を話している。
オフェンス面では万能タイプのウィングとして着実に成長しているヒーローだが、その一方で守備が弱点。チームディフェンスの穴になってしまうことが度々あり、昨季プレイオフでも対戦相手からピック&ロールやアイソレーションで狙われまくっていた。
2019クラスの契約事情
2019年ドラフト組から今夏に総額1億ドル超えの大型延長契約を獲得したのは、ヒーローが5人目。
- ザイオン・ウィリアムソン(1位指名):5年/1億9300万ドル
- ジャ・モラント(2位指名):5年/1億9300万ドル
- ダリアス・ガーランド(5位指名):5年/1億9300万ドル
- タイラー・ヒーロー(13位指名):4年1億3000万ドル
- RJ・バレット(3位指名):4年1億2000万ドル
ザイオン、モラント、ガーランドの3選手はデシグネイテッド・プレーヤー用の5年マックス。一方で今回のヒーローの延長契約はRJ・バレットのものと類似しており、4年/1億2000万ドルが完全補償で、残りの1000万ドルはオールNBAチーム入りといった条件を満たした場合のボーナスだという。
なお今オフには他に、ヒーローと同期の2019年ドラフトクラスから、全体29位指名で2021東京五輪金メダリストのケルドン・ジョンソンがサンアントニオ・スパーズと4年/8000万ドルの延長契約を締結した。
ルーキースケールの延長契約のデッドラインは10月17日。ホークスのデアンドレ・ハンターやウィザーズの八村塁、サンズのキャメロン・ジョンソンといった有力なロールプレイヤーたちがどんな契約を延長獲得を得られるのか、あるいは来夏に制限付きFAとなるのかに注目したい。
参考記事:「NBA」