最後のトロント凱旋かもしれないカーターにラプターズファンから盛大な拍手
ビンス・カーターは以前、自身の引退時期について「20年プレイするのが目標」と語っていた。サクラメント・キングスに在籍している今季がちょうどその20年目。そこから先のことは「終わってから考える」としており、来年1月で41歳になるリーグ最年長のカーターが、今季限りで現役を退く可能性も非常に高い。
古巣であるトロント・ラプターズのファンたちも、カーターを本拠地のフロアで見る機会が今回で最後になるかもしれないと思ったのだろう。キングスにとって今季唯一のトロント訪問となった現地17日の試合では、第4Q終了間際でベンチに下がったカーターに向けて、客席から盛大な拍手と声援が送られた。
▼試合前の選手紹介の時にもオベーション
カーターは、NBAデビューした1998-99シーズンから6年半をラプターズでプレイ。当時、新設チームだったラプターズの名を世界に知らしめたスーパースターであり、2004年12月にトレード移籍して以降は、古巣凱旋する度にブーイングを受けていたが、ラプターズファンたちにとって常に特別な存在であり続けた。
カーターは試合後、再びラプターズの一員となる可能性について「実現させるべき」と語っている。
「(ラプターズに戻るという)噂についてはもちろん僕も耳にしているよ。まだ実現できていないが、いずれそうなると確信している。1日契約になるかもしれない。だがどんな形にせよ実現するだろう。実現させるべきだ。今はそう思っている。多くの人たちが実現するよと言ってくれたので、僕もそう信じるしかないね」
– ビンス・カーター
今年のオフシーズンには、同世代のポール・ピアースが、1日契約という形で、古巣セルティックスとしてキャリアを終えている。
17日の試合は、後半を47-30で圧倒したラプターズが15点差でキングスに快勝。ラプターズ(20勝8敗)は、デマー・デローザンが21得点、カイル・ラウリーが16得点/7アシストでチームを引っ張り、キングス(9勝20敗)はギャレット・テンプルと新人のボグダン・ボグダノビッチがそれぞれ18得点を記録した。
ボックススコア:「NBA」