ウォリアーズが17点差から大逆転でシリーズ2連勝
前半に大量リードを奪われるも第3Qの猛攻で一気に巻き返し、第4Qのクラッチタイムをチームワークと好守備で圧倒。このパターンでの勝利は、KDが加入する前の73勝ウォリアーズで何度も目にした気がする。
現地16日、オラクルアリーナでゴールデンステイト・ウォリアーズとポートランド・トレイルブレイザーズがウェストファイナル第2戦を対戦。ウォリアーズが最大17点差を跳ね返して114-111で勝利を収め、シリーズを2勝0敗とした。
この日のシリーズ第2戦は、15点リードでゲームを折り返した前半好調のブレイザーズに対し、ウォリアーズはスプラッシュブラザーズの活躍で第3Qを39-24でアウトスコア。最終ピリオド開始までに試合を一気に同点に持ち込む。
第4Qに入ると再び勢いを取り戻したブレイザーズが、残り時間4分30秒にマイヤーズ・レナードのスリーで8点リードを奪い勝利を掴みかけるが、そこからウォリアーズは見事なプレイヤー・ムーブメントで敵守備を翻弄し、10-0のランで応戦して逆転。
▼見事な連携プレイ
ブレイザーズは残り1分にセス・カリーがスリーを沈めて再び逆転するが、ウォリアーズは2ポゼッション連続でステフィン・カリーとドレイモンド・グリーンのピック&ロールからアリウープとレイアップを決め、残り12秒で3点リードを奪取。
最後はアンドレ・イグダーラが同点のスリーを放とうとするデイミアン・リラードからボールをスティールし、ブレイザーズにとどめを刺した。
ウォリアーズは、カリーが37得点/8アシスト、クレイ・トンプソンが24得点でチームのオフェンスを牽引。ドレイモンド・グリーンが16得点/10リバウンド/7アシストをあげた他、ケボン・ルーニーが14得点、ジョーダン・ベルが11得点と、ベンチの若手ビッグコンビも勝利に大貢献している。また勝負所では、グリーンとイグダーラの守備が特に素晴らしかった。
なおケビン・デュラントが加入した2016年以降のウォリアーズは、カリーがプレイし、デュラントが欠場した試合で32勝4敗を記録。その一方で、デュラントがプレイし、カリーが欠場した46試合で28勝18敗となっている。
個人の得点力やディフェンス力はデュラントの方が上かもしれないが、ウォリアーズにとってはカリーの存在あってこそのダイナスティなのだと実感させられる。
▼クラッチタイムの攻防
敗れたブレイザーズは、リラードが23得点、CJ・マッカラムが22得点、セス・カリーが16得点/4スティールと、ガード陣が大奮闘。この3選手だけで26本中12本のスリーを成功させている。ホームでの第3戦/4戦で一矢報いるための最大の課題は、クラッチタイムのカリーとグリーンのピック&ロールに対してどのように対応できるかだ。
ウォリアーズとブレイザーズの第3戦は、現地18日にモダ・センターで行われる。
ボックススコア:「NBA」