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ウォリアーズ マブス 第2戦
2022 5 23

【ウェスト決勝第2戦】ウォリアーズが後半17点ビハインドからマブスに大逆転、シリーズ2勝0敗

ウォリアーズ, マブス 0

現地5月20日、ゴールデンステイト・ウォリアーズとダラス・マーベリックスがサンフランシスコのチェイス・センターでウェスタンカンファレンスファイナル第2戦を対戦。ホームチームのウォリアーズが最大19点ビハインドから逆転劇を演じ、シリーズを2勝0敗とした。

今季ポストシーズンでのウォリアーズは、ホーム8試合で無敗を維持している。

この日の第2戦では、マブスが序盤から高確率で3Pショットを沈め、第2Q終盤で19点リードと前半を圧倒。対するウォリアーズは、第3Q残り7分の時点でも15点ビハインドと苦戦を強いられていたが、そこから19-6のランでピリオドをクローズして一気に1ゴール差まで巻き返すと、最終ピリオドにオフェンスが大爆発する。

第4Qでのウォリアーズは、スリー5本を含む19本中15本を成功させ、ピリオドを43-32でアウトスコア。残り時間11分40秒に逆転して以降は、最後までマブスにリードを譲らなかった。

▼ウォリアーズのカムバック

ウォリアーズは、ステフィン・カリーが32得点、ベンチ出場のジョーダン・プールが23得点でチームを牽引。先発Cのケボン・ルーニーはキャリア最多の21得点/12リバウンドでダブルダブルをマークしつつ、後半(特に第3Q)はマブスのアイソレーションを1on1で何度も阻止する活躍を見せた。

一方で、カンファレンス準決勝と同じくシリーズ0勝2敗スタートとなったマブスは、ルカ・ドンチッチが42得点。プレイオフキャリア25試合で7回目の40点ゲームだ。25歳未満の選手がポストシーズンにこれだけ多くの40得点超えを達成したのは、ドンチッチ以外にレブロン・ジェームズ(8回)しかいない。

ドンチッチの他には、ジェイレン・ブランソンが31得点、レジー・ブロックが21得点で奮闘。スターター得点では104-90でウォリアーズを上回るも、ベンチ得点(13-36)で大差をつけられてしまった。

マブスのメルトダウン

第2戦でのマブスは、前半だけで27本中15本の3ポイントショットに成功。完全に勝ちパターンに入ったかに見えたが、そこから一転、第3Qはスリー13本中わずか2本成功のピリオド13点とオフェンスに大ブレーキがかかり、ウォリアーズに流れを奪われてしまった。

第3Qのメルトダウンについては、ウォリアーズの守備アジャストやマブスのシュート不振はもちろんだが、それ以前に、アイソレーションにこだわりすぎてしまったのが最も大きな原因に思える。

前半でのマブスのオフェンスは、極めてシンプルかつ効果的だった。

カリーがマークしていた選手(主にレジー・ブロック)をスクリーナーとするピック&ロールを軸に、ドンチッチがドライブで積極的にレーンを攻めまくり、そこからレイアップやフリースロー、オープンシューターへのキックアウトを量産。『Second Spectrum』のデータによると、マブスは前半だけでドンチッチとブロックのピック&ロールを16回仕掛け、ポゼッション当たり1.8点という驚異的な得点効率をあげていたという。

▼トランジションでドンチッチとブロックのP&R

Luka opens up Game 2 with 5 quick!#NBAConferenceFinals presented by Google Pixel on TNT pic.twitter.com/RJhSwsLBvW

— NBA (@NBA) May 21, 2022

▼ヘジテーションでキックアウトを匂わせてからリムアタック

https://twitter.com/dallasmavs/status/1527825573610786816

前半だけで72点をスコアして、14点リードで試合を折り返したマブス。対するウォリアーズは、後半からカリーの担当をレジー・ブロックからドリアン・フィニー・スミスに変えるマッチアップのアジャストをしつつ、マン・ツー・マンとゾーンディフェンスをランダムに切り替えるなどして、マブスのリズムを狂わせることに成功する。

第3Qのマブスは、アイソレーションでケボン・ルーニーを繰り返しターゲットにしようとしたが、上手く得点につながらず。ジェイソン・キッドHCの指示だったのはかわからないが、後半のマブスは前半に機能していたオフェンスを捨て、ルーニーとの1on1を攻略することにこだわり続けてしまう。その結果、オフェンスが単調かつスローになり、ウォリアーズに反撃を許してしまった。

マブスとしては、ここでルーニーのスイッチを徹底的に叩くことで、変幻自在なウォリアーズ守備の選択肢を少しでも減らしておきたいという思惑があったのかもしれない。

▼例えルーニーが突破されても、迅速なヘルプDでカバー

Warriors go zone and what was interesting is they were able to try and break Dallas' rhythm *and* keep some of their man concepts. Zone gives them built in help. Luka gets the Poole matchup, he just funnels to help. pic.twitter.com/XmM5cfjVVe

— Steve Jones Jr. (@stevejones20) May 21, 2022

またマブスは、第3Q残り6分の時点でボーナスに入る絶好のチャンスを得るも、そこからフリースローを1本も獲得できないままピリオドを終了。第4Qには何とかオフェンスのリズムを取り戻したが、今度は守備が崩壊してしまい、繰り返しウォリアーズにインサイドでの得点を許してしまった。

チーム合計で21本のスリー成功にドンチッチが42得点、さらに前半19点リードした試合で白星ならず。マブスとしては、25点差で惨敗した第1戦よりもキツイ負け方だったと言えるかもしれない。

ウォリアーズとマブスのシリーズ第3戦は、現地22日にダラスで行われる。

ボックススコア:「NBA」

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