ウォリアーズ新人のジェームズ・ワイズマン、右ひざ半月板損傷で戦線離脱へ
ここ数年のゴールデンステイト・ウォリアーズは、とにかく運がない。
2019年プレイオフでのケビン・デュラントとクレイ・トンプソンの怪我に始まり、昨季はステフィン・カリーが骨折でシーズン大部分を欠場。さらに今季開幕直前には、トンプソンがアキレス腱断裂の重傷を負い、2シーズン連続での全休が確定。そして今度は、2020年ドラフト2位指名のルーキーが戦線離脱することとなった。
ウォリアーズは現地11日、ジェームズ・ワイズマンが右ひざの半月板損傷によりチームを離れることを発表。離脱期間は未定とされているが、このまま残りシーズン欠場との見方が強い。
ワイズマンが負傷したのは、現地10日に行われたヒューストン・ロケッツ戦の前半。レイアップで着地した際に右膝を痛めた様子で、その日は試合に戻らず、翌日のMRI検査で半月板損傷と診断された。
今シーズンのワイズマンは、39試合の出場で11.6得点、5.9リバウンド、FG成功率51.8%を平均。新人選手の成績としてはまずまずだが、同期であるラメロ・ボール(ホーネッツ)やタイリース・ハリバートン(キングス)の活躍ぶりを見ると、全体2位指名としてはやや期待外れ感が否めない。
今季のウォリアーズは、ワイズマンがフロアにいる時間帯のネットレーティング(100ポゼッションあたりの得点)が-8.8。反対に、ワイズマンがベンチに下がった時間帯では+2.6と、上々な数字を記録している。
新人選手がNBA1年目に苦戦するのは当たり前。コロナ禍でカレッジシーズンやトレーニングキャンプが大幅に削られた今年はなおさらだ。
ポテンシャルの高さを感じさせるプレイを何度か披露してきた今季のワイズマン。その一方で、まだまだ粗削りな部分も目立ち、ルーキーということを考慮しても安定感を欠いていた。
カリーとトンプソン、ドレイモンド・グリーンのコアが全盛期の内に、ワイズマンがスターターレベルのビッグマンへと成長できるかどうかは微妙なところ。
ウォリアーズは、ウルブズの2021年ドラフト1巡目指名権(トップ3保護付き)という超貴重なアセットを保有している。なので今年のオフに、ワイズマンとウルブズ指名権をトレードピースにして、全力で優勝を狙いに行くような動きを見せるかもしれない。
参考記事:「NBA」