カリー不在のウォリアーズがテキサス遠征で3連敗
今季開幕最初の10試合では、ウェストの上位争いを独走しそうな強さを見せていたゴールデンステイト・ウォリアーズだが、ステフィン・カリーとドレイモンド・グリーンの負傷離脱やケビン・デュラントとグリーンの衝突などトラブルが続き、直近6試合で2勝4敗と大失速している。
ウォリアーズは現地18日、AT&Tセンターで行われたサンアントニオ・スパーズとの試合に104-92で敗北。テキサス州チームとのロード3連戦に全敗で、シーズン成績12勝6敗でウェスト2位に転落した。
この日の試合は、同じく低迷が続いていたスパーズが終始ペースを握り、第3Q中盤でリードを最大17点に拡大。最終ピリオドにウォリアーズの猛反撃を受け、第4Q残り3分30秒で1点差にまで巻き返されたが、そこからウォリアーズのフィールドゴール成功を0本に抑える好守備を展開しつつ、オフェンスではデマー・デローザンとラマーカス・オルドリッジがクラッチショットを決め、最後にパティ・ミルズがスリーでとどめを刺した。
▼デローザンのクラッチプレイ
▼Mills, for 3!!!
https://twitter.com/spurs/status/1064348229653807104
連敗を3で終わらせたスパーズは、最近不調気味だったラマーカス・オルドリッジが、16本中10本のフィールドゴールを成功させて24得点、18リバウンドで大暴れ。接戦となった第4Qにピリオド11得点でステップアップしたデマー・デローザンは、最終的に20得点/9アシストで勝利に大貢献した。
Power 3 Ice?
以下は、今季スパーズが多用しているセットの一つ。エルボーでのスクリーンプレイからウィング選手をフリーにする「アイバーソン・カット」を用いたもので、この日もグレッグ・ポポビッチHCが試合序盤に指示出ししていた。
ここで印象的なのはポポビッチHCのジェスチャー。胸を1度叩いてから指3本を出し、最後に目を指差している。解読の難しいサインだが、NBAでビデオコーディネーターやスカウトを務めるBryan Oringherさんによると、これは「Power 3 Ice」というプレイコールらしい。
「Power」がアイバーソン・カットで、「3」が3番(普段はデローザンだが今回はゲイ)、そして「Ice」が3番をフリーにするアイソレーション(Iso)のコールだという。
一方で、敗れたウォリアーズは、デュラントが26得点/10リバウンド、終盤に活躍したクレイ・トンプソンが25得点で奮闘。スティーブ・カーHC指揮下のウォリアーズが3連敗を喫したのは、5シーズンでこれが3回目で、カーHCは試合後、「これまでで最も辛い時期。でもこれが本当のNBAだ」と話した。
なお2014年にカーHCが就任して以降ののウォリアーズは、カリーが出場した試合で通算254勝47敗を記録しているが、カリーがいない試合では23勝22敗となっている。
ボックススコア:「NBA」