【NBAファイナル2022】ウィギンスが第5戦で26/13の躍動、GSWが3勝2敗で優勝王手
ゴールデンステイト・ウォリアーズが現地6月13日、本拠地チェイス・センターで行われたボストン・セルティックスとのNBAファイナル2022第5戦に104-94で勝利。シリーズを3勝2敗とし、4年ぶりの優勝まであと1勝に迫った。
2勝2敗のイーブンで迎えた第5戦は、ウォリアーズが試合開始9分半でセルティックスをわずか8点に抑える好守備を展開。ステフィン・カリーがベンチに下がった第2Q序盤にセルティックスの接近を許してしまうが、ピリオド中盤からすぐに立て直し、12点リードを奪って前半を終える。
後半に入ると、今度はセルティックスが10連続得点でスタートする猛反撃であっという間に巻き返し、第3Qの内に一時逆転に成功。主導権を奪われかけていたウォリアーズだったが、ジョーダン・プールのブザービータースリーで第3Qをクローズして勢いづくと、最終ピリオド開始から10-0のランで再びリードを二桁に広げ、そのまま逃げ切った。
第4Qでは、特にアンドリュー・ウィギンスがドライブから果敢にペイントエリアを攻めて、チームに流れを引き寄せるファインプレイを連発している。
ウィギンス躍動
この日のウィギンスは、23本中12本のフィールドゴール成功から26得点/13リバウンドのダブルダブルで大活躍。エースのカリーがスリー9本すべてに失敗と精彩を欠く中、チーム最多得点をあげてウォリアーズをけん引。
試合を通してオールスターのジェイソン・テイタム相手に見事な守備をみせつつ、第4Q残り2分にはピック&ロールでのドライブからとどめの一撃となる強烈なダンクを決め、チェイス・センターを沸かせた。
▼ウィギンス
ウィギンスがプレイオフの試合で25得点以上をマークするのは、今回がキャリア2回目。これまでのバスケットボール人生における最も重要な一戦で見事にステップアップし、特に終盤での1on1からのショットメイクはオールスターに相応しい活躍ぶりだった。
第5戦でのウォリアーズはウィギンスの他、クレイ・トンプソンが11本中5本のスリーを沈めて21得点を記録。ドレイモンド・グリーンはディフェンスでチームの要となりながら、オフェンスでも序盤からアグレッシブさを保ち続け、8得点/7リバウンド/6アシストのオールラウンドなスタッツをマークしている。
エースのカリーは、スリー9本中0本成功と外のシュートが絶不調だったが(16得点)、オン/オフボールの両方でセルティックディフェンスの注意を一手に引き寄せる“おとり役”を立派に勤め上げ、チームメイトたちの得点に貢献した(+/-で+15点)。
またゲイリー・ペイトン2世は、ベンチから26分の出場で15得点/3スティール。5週間前に肘を骨折したばかりの選手とは思えないフィジカルプレイで存在感を発揮した。
敗れたセルティックスは、ジェイソン・テイタムがゲームハイ27得点、マーカス・スマートが20得点、ジェイレン・ブラウンが18得点で奮闘。チーム全体で18アシストに対して18ターンオーバーを記録と、オフェンスが上手く機能せずにポゼッションバトルで競り負け(ウォリアーズはTOわずか6本)、カリーがスリーすべて失敗という千載一遇のチャンスを勝利につなげることができなかった。
これでウォリアーズは、シリーズ5試合中、白星をあげた3試合でセルティックスを100点未満に制限。崖っぷちのセルティックスが、次の試合でどんなアジャストメントを仕掛けてくるのかに注目したい。
ファイナル第6戦は、現地6月16日にセルティックス本拠地のTDガーデンで行われる。
ボックススコア:「NBA」