ウォリアーズが開幕16連勝でNBAに新たな歴史
ゴールデンステイト・ウォリアーズが現地24日、オラクルアリーナで行われたロサンゼルス・レイカーズ戦に111-77の大差で圧勝。今季成績を16勝0敗に伸ばし、NBA歴代記録となるシーズンスタートを達成した。
▼歴代NBA開幕連勝記録
シーズン | チーム | 成績 |
2015-16 | ウォリアーズ | 16-0 |
1948-49 | キャピトルズ | 15-0 |
1993-94 | ロケッツ | 15-0 |
1957-58 | セルティックス | 14-0 |
2002-03 | マブス | 14-0 |
1982-83 | スーパーソニックス | 12-0 |
1996-97 | ブルズ | 12-0 |
24日の試合は、最初から最後までウォリアーズが圧倒。開始7分でさっそく11点差を付けると、そこからは1度も一桁点差台に追いつかれることなくリードをどんどん拡大し、第4Qには最大で41点のリードを獲得。合計32アシストの見事なチームオフェンスと、相手のFG成功率を38%に抑えるディフェンスで、レイカーズを一蹴した。
ステファン・カリーは30分の出場で21本中10本のフィールドゴールを成功させ、24得点、9アシスト、0ターンオーバーを記録。前の試合と同様、第4Qはフロアに立っていない。ウォリアーズは他に、ドレイモンド・グリーンが18得点、7リバウンド、5アシスト、2ブロックでオールラウンドな活躍をみせた。
一方のレイカーズは、ウォリアーズと真逆で長いドリブルからのタフショットが多く、チームアシスト数がわずか16本。スターターの合計FG成功数はカリー1人と同じ10本(10/42)に終わった。
特にコービー・ブライアントは、25分の出場時間でフィールドゴール14本中1本の4得点と絶不調。この日は20年のキャリアの中でもワーストパフォーマンスの1つだったといえる。
2015-16ウォリアーズ
ちょっと強すぎる。開幕16連勝というNBA新記録だけでもとてつもないが、それ以上に試合内容が圧倒的だ。
ウォリアーズは今季16試合中11試合で二桁点差の快勝。平均得失点差はリーグダントツ1位の+15.6で(2位はスパーズの+9.2)、相手にリードを奪われていた時間帯(149分)よりも、15点差以上でリードしていた時間帯(167分)の方が多い。エースのカリーが第4Qをプレーしなかった試合がすでに3試合もある。
また、OTにもつれ込んだ14日のネッツ戦や、前半に23点差を付けられた19日のクリッパーズ戦など、ピンチに陥った試合もいくつかあったが、接戦のクラッチタイムになればカリーだけでなくフロア上の全員がステップアップし、敗北を回避してきた。
▼2015-16ウォリアーズのショットチャート
今季のウォリアーズは以下の項目でリーグ1位を記録している:
- スリーポイント成功数199本(リーグ平均117本)
- FG成功率48.7%(リーグ平均44.3%)
- アシスト数473本(リーグ平均309本)
- 平均得点114.3(リーグ平均101点)
果たして、この無敗記録はいつまで続くだろう?現在ウォリアーズは、4月からシーズンをまたいで歴代最長4位となる20連勝中だ。
ここまで来れば、1972-73レイカーズが樹立した史上最長記録の33連勝を塗りかえるところが見たいが、この先12月半ばにかけてウォリアーズのスケジュールはかなり過酷になるので難しいかもしれない。
27日サンズ戦(アウェイ)と28日キングス戦(ホーム)のバック・トゥ・バックをこなした後、11月30日から12月12日の13日間で7連続アウェイ試合が待っている。対戦相手はそこまで強豪でもないが(ペイサーズは好調)、遠征が2週間も続くというのは精神的にも肉体的にも厳しいものだ。
もしこれらのスケジュールを無敗で通過して年末を迎えることができれば、レイカーズの歴代記録と並ぶ33勝目は、12月25日に行われるクリーブランド・キャバリアーズとのクリスマスゲームとなる。
Screenshot via NBA/YouTube
ボックススコア:「NBA」