ウォリアーズがサンズとの接戦を制し今季2勝目、カリー&KDは65得点
現地30日にトーキング・スティック・リゾート・アリーナで行われたゴールデンステイト・ウォリアーズ対フェニックス・サンズの試合は、最後まで僅差の接戦の末、ウォリアーズが106-100で辛勝。ホームでの開幕戦敗北からロードで2連勝をあげ、今季成績を2勝1敗とした。
試合序盤は、ステファン・カリーのシューティングやケビン・デュラントとザザ・パチュリアのギブ・アンド・ゴーが見事に機能し、開始5分で15-7の7点リードと好スタートを切ったウォリアーズだが、そこからショットミスとターンオーバーを連発してオフェンスが大失速。同時に守備も脆くなり、サンズにレイアップやダンクを許しまくるなどして16-0のランを仕掛けられ、第1Q終了時点で8点ビハインドに陥る。
▼タイソン・チャンドラーがアリウープ連発
https://twitter.com/Suns/status/792858027141586944
第2Qも、ウォリアーズが点差を縮めるたびにサンズが応戦し、なかなかペースをつかめなかったが、前半残り30秒からデュラントが7連続得点をあげ、ハーフタイムまでに何とか2点差まで巻き返した。
▼KD、前半終了間際のダンク&ワンスロー
後半に入ると、ウォリアーズは開始2分で7点をスコアし、ついに逆転に成功。その後、カリーが4つ目のファウルで第3Q中盤にベンチに下がるも、KDとカリーがいないラインアップがチームディフェンスで奮闘してリードを維持し、81-78の3点リードで最終ピリオドを迎える。
▼ザザもボガットチックなパスを披露
第4Qは1~2ゴール差を争う白熱した展開となるが、ウォリアーズはラスト5分のクラッチタイムにデュラントがステップアップして、主導権を掌握。残り時間1分20秒には、タイムアウト明けのセットプレーを見事にエクスキュートして6点リードを奪うと、その後サンズに2点差まで迫られたが、最後はカリーとKDがフリースローをきっちりと沈めて、そのまま逃げ切ることに成功した。
▼タイムアウト明けのアリウーププレー
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ウォリアーズは、デュラントがゲームハイの37得点、カリーが28得点でオフェンスを牽引。ドレイモンド・グリーンはFG9本中2本の5得点とシューティングこそ冴えなかったものの、9アシスト、13アシストを記録しつつ、終盤にはディフェンスで大活躍した。
他にはクレイ・トンプソンがFG成功率33%の14得点(スリーは6本中0本)、パチュリアが5得点、10リバウンド、4アシストをあげている。
サンズは、TJ・ウォーレンが26得点、エリック・ブレッドソーが21得点/6アシスト、タイソン・チャンドラーが8得点/18リバウンドで奮闘。今季初勝利には至らなかったが、リバウンドとペイントエリア得点でウォリアーズを圧倒しながら、序盤はアリウープ連発のエキサイティングなバスケをみせた。
▼カリーはスリー8本中5本に成功
ウォリアーズが完全に機能するまでには、もう少し時間がかかりそうだ。
オフェンス自体は悪くない。ボールをシェアしながら、クリーンなプレーをエクスキュートできており、普段なら決められるオープンショットが外れてしまっているだけという印象。特にクレイ・トンプソンは、いい感じでオープンショットを打てているものの、今季3試合でスリー成功数21本中3本と調子が上がらない。ただクレイが復調するのも時間の問題だろう。
やはり課題はディフェンスとリバウンドの改善だ。アンドリュー・ボガットやフェスタス・エジーリがいなくなって、インサイドの守備が弱くなったというのはもちろん大きいが、それ以上に集中力やコミュニケーションといったチームディフェンスの基礎的な部分が問題になっているようにも思える。
今季3試合で特に気になったのはペリメーターディフェンスで、昨季までに比べてシューターへのクローズアウトが甘い。またKDは素晴らしい守備をみせているものの、たまにローテーションを間違えて、不必要なダブルチームをしてしまい、本来のマークマンにオープンスリーを与えてしまうような場面がある。
それからウィングの選手たちも、ボックスアウトを徹底する必要がある。この日の試合でも、パチュリアがシューターのブロックで外に出た時など、他のプレーヤーはシュートが外れるとリラックスして、ボックスアウトをおろそかにしたため、相手のガードにオフェンスリバウンドを奪われたりしていた。
クレイの復調と守備へのコミット、後はケアレスなターンオーバーを減らせれば、昨季以上に支配的なチームになれるはず…。
ボックススコア:「NBA」