ウェストブルック復帰のロケッツ、第5戦圧勝でシリーズ王手
NBAでは現地29日、ヒューストン・ロケッツとオクラホマシティ・サンダーが第1ラウンドのシリーズ第5戦を対戦。ロケッツが114-80の34点差で大勝利を収めてシリーズを3勝2敗とし、4年連続となるカンファレンス準決勝出場まであと1勝に迫った。
この日のロケッツは、大腿四頭筋の怪我で今季プレイオフ最初の4試合を欠場していたラッセル・ウェストブルックがついに復帰した。
古巣OKCとのポストシーズン初対戦だったウェストブルックは、23分の出場でFG13本中3本成功の7得点を記録。特にレイアップのミスが目立ち、スコアリングではまだまだ本調子ではなかったが、その一方でターンオーバー0本に対して7アシストをマークするなど、プレイメイクなどからチームの勝利に貢献している。
「ラスは、僕たちに欠けていたエネルギーと興奮をもたらしてくれる。このチームには彼が必要。彼は僕たちのリーダーであり、彼が試合とチームに与える影響力は言うまでもない」
– ジェイムス・ハーデン
確かに、ウェストブルックのエネルギッシュなプレイスタイルは、チーム全体に伝播するような気がする。この日の試合では、ジェイムス・ハーデンもいつも以上に守備で動き回っていた印象だ。
ハーデンは、フィールドゴール15本中11本に成功と絶好調。わずか28分の出場で、ゲーム最多の31得点をマークした。
ハーデンの他には、ロバート・コビントンが22得点、エリック・ゴードンが20得点で大活躍。ロケッツは、3点リードで迎えた第3Qを37-18のダブルスコアで上回って、完全に試合の主導権を握った。
なお34点差での勝利は、ロケッツのプレイオフ史上で最多記録。またレギュラーシーズンとプレイオフを含め、対戦相手を80点以下に抑えたのは、マイク・ダントーニHC指揮下のロケッツ(2016-17から)で今回が初めてとなる。
3Pワースト記録誕生
一方のサンダーは、試合を通してまったくオフェンスのリズムを掴めず、チーム合計のFG成功数が92本中29本。特にスリーポイントショットが壊滅的で、成功率は46本中7本の15%に終わった。
StatMuseのデータによると、1試合で39本のスリー失敗は、NBAプレイオフ史上でワースト記録だという。
この日のサンダーで唯一得点面が好調だったデニス・シュルーダーは、チームハイの19得点をあげるも、第3Q途中でPJ・タッカーとの小競り合いにより退場。
またシリーズを通して、対ハーデンの守備で素晴らしい仕事を見せていた新人のルー・ドートは、スリー9本すべてに失敗と不調で、オフェンス面で大きな弱点になっていた。
ボックススコア:「NBA」