NBAプレイオフ2021:最高に心躍ったスーパープレイ12選
カワイ・レナードやアンソニー・デイビス、カイリー・アービングなどスーパースターの負傷離脱が多発するという残念な部分があったものの、ハイレベルなチームバトルを存分に楽しめた2020-21シーズンプレイオフ。レブロン・ジェームズもしくはステフィン・カリーのNBA2大スターが不在のファイナルは、逆にとても新鮮だった。
そんな2021年のNBAプレイオフから、特に印象的だったスーパープレイを12個選んでみた。
12.カワイ・レナードのポスタライズ
・ウェスト決勝第4戦(クリッパーズ対ジャズ)
鋭いドライブでロイス・オニールを抜き去り、ヘルプに入ったデリック・フェイバーズを豪快にポスタライズ。
クリッパーズはウェストファイナル第4戦に118-104で圧勝し、シリーズを2勝2敗のイーブンに持ち込んだが、第4Q終盤にレナードが膝を負傷し、そのままプレイオフを離脱することになってしまった。
11.キャム・ジョンソンのダンク
・2021NBAファイナル第3戦(サンズ対バックス)
PJ・タッカーの上からカウント・ワンスローの強烈なワンハンドダンク。バックスはこのプレイに対してチャレンジを使ったが、判定は覆らなかった。
10.ヤニスのワンハンド・ダブルクラッチ
・イースト決勝第2戦(バックス対ホークス)
スピンムーブで1人目のディフェンダーを突破すると、そのままダンクにいくと見せかけてダブルクラッチでヘルプDのブロックを華麗に回避。スローモーションが美しすぎるスーパープレイだ。
9.トレイ・ヤングのゲームウイナー
・イースト第1ラウンド第1戦(ホークス対ニックス)
トレイ・ヤングのプレイオフデビュー戦。32得点、10アシストのダブルダブルをマークし、さらに残り時間0.9秒にゲームウイナーを沈めるという伝説を作った。
フローターを決めたヤングは、試合を通してブーイングを飛ばしまくっていたニックスファンたちに向けて、人差し指を口元で立てる「静かにしろ」のセレブレーションをお見舞い。MSGに新たなヒール役が誕生した瞬間だ。
8.サンズのボールムーブメント
・2021NBAファイナル第2戦(サンズ対バックス)
前半終了間際でサンズが魅せたシーケンス。10本のパスでバックスの鉄壁守備を突破して、デアンドレ・エイトンのカウント・ワンスローに繋げる。アリーナのボルテージは最高潮に達した。
7.レナードのポスタライズその2
・ウェスト第1ラウンド第1戦(クリッパーズ対マブス)
トランジションでマキシ・クレバーを吹き飛ばしながら強烈なワンハンドダンク。ポスタライズダンクの見た目としては、フェイバーズに叩き込んだ一撃の方が絵になるかもしれないが、このプレイはレナードらしいスティールから決めたというところが高ポイント。
6.ヤング&コリンズのアリウープ
・イースト決勝第1戦(ホークス対バックス)
プレイオフのカンファレンス決勝という大舞台で、バックボードを使ったロブパスを出そうとするヤングの想像力と度胸が凄すぎる。それにしっかり合わせたジョン・コリンズもすごい。
スローモーションで見ると、ヤングがボールをギャザーした瞬間にコリンズにアイコンタクトを送っているのが分かる。
5.デュラントの同点弾
・イースト準決勝第7戦(ネッツ対バックス)
あまりにも惜しすぎる。ショットの位置があと1~2cm外にずれていれば、ネッツがイーストファイナルへと勝ち上がり、2019年カワイ・レナードのブザービーターと並んでNBAプレイオフ史に残るシリーズ・ウィニングショットになっていた。
なおこの日のケビン・デュラントは、NBAプレイオフ第7戦で過去最多となる48得点をマークしている。
4.エイトンの決勝アリウープ
・ウェスト決勝第2戦(サンズ対クリッパーズ)
残り0.9秒、ベースラインコーナーという難しい位置からのスローインで逆転のアリウープに成功。NBAにはリムの上にあるボールに触れてはならないというルールがあるが、インバウンドパスはシュートと見なされないため、このプレイはゴールテンディングには当たらない。
このエイトンの決勝ダンクにより、サンズはクリッパーズとのウェストファイナルを2勝0敗でスタート。もしここで1勝1敗になっていたなら、その後のシリーズはどうなっていたことか?
3.ヤニスのブロック
・ファイナル第4戦(バックス対サンズ)
シリーズ第4戦の勝敗を決した値千金のブロック。見事なリカバーから振り向きざまの片足ジャンプでアリウープを阻止した。2016年ファイナルでのレブロン・ジェームズのブロックに匹敵するレベルのスーパープレイだと思う。
2.デイム・タイム
・ウェスト第1ラウンド第5戦(ブレイザーズ対ナゲッツ)
第4Qと第1OTのラストに同点のスリーを沈めるなど、クラッチタイムでのパフォーマンスが凄まじかった。
この日のリラードは、合計12本のスリーを決めて55得点、11アシストをマーク。プレイオフにおける1試合のスリー成功数で史上最多を記録するも、勝利は成らなかった。
1.ホリデーとヤニスのアリウープ
・ファイナル第5戦(バックス対サンズ)
1点差の残り19秒でドリュー・ホリデーがスティール。そのままボールキープでファウルゲームに持ち込むかと思いきや、コートを縦断してきたアデトクンボに合わせて絶妙なロブパスを放った。