アーロン・ゴードンがDウェイド“ディス”のラップ公開、テーマはダンクコンテストの「9点」
イベントから2カ月以上経った今でも、ダンクコンテストでの無念を忘れていない様子。
オーランド・マジックのアーロン・ゴードンは現地26日、自身のYouTubeチャンネルに新曲のMVを公開。タイトルは『9 OUT OF 10』(10点中9点)。名前こそ直接出していないものの、明らかにリリックの内容は、今年のダンクコンテスト決勝サドンデスでゴードンのダンクに9点を付けたドウェイン・ウェイドに向けられたものだ。
「10点中9点 どうか直してくれお前のレンズ」(9 out of 10, can you please fix your lens)と曲のフックで訴えるゴードン。
他にも、「廊下で声をかけてくれたな、『若者よ、最高のショーを見せてくれ』 まさかそれが『今からお前を強盗する』って意味の暗号だったとはな」、「アダム・シルバーですら俺が金に相応しいと言っていた」などと、ウェイドにバースをぶつけている。
2020年オールスターのダンクコンテストでは、ファイナルラウンドでゴードンとデリック・ジョーンズJr.による50点満点連発のデッドヒートが繰り広げられ、サドンデスに突入。ゴードンは決勝4本目に身長229cmのタッコ・フォールを飛び越えながらのダンクを成功させたが、ウェイドをはじめとする3人のジャッジが「10点中9点」を付けたため、ジョーンズの優勝が決まる。
この結果を受け、一部のファンたちの間では「ウェイドがヒート在籍のジョーンズを贔屓したのでは?」などといった憶測が飛び交い、さらにNBA選手たちの間でも「ゴードンが勝つべきだった」と物議を醸した。
▼ゴードンの9点ダンク
なおゴードンは以前からラップに強い興味があったらしく、NBAロックダウン期間中にラッパーとしての活動を開始。4月上旬にデビューシングル『Pull Up』をリリースしており、今回の『9 OUT OF 10』は2作目だ。
ゴードンはラッパーとしての活動について、SI誌の取材で次のように話している。
「言葉遊びや詩には昔から親しみを感じていた。MCは今の時代における哲人や詩人みたいなもの。すごく楽しいし、自己表現としては最高の手段だ。自分を客観的視点から精神分析して言葉にし、それをキャッチーなチューンに乗せる。セラピーみたいなものさ」
ウェイドのレスポンス
『9 OUT OF 10』のリリースから間もなく、ウェイドはゴードンに向けてTwitterからアドバイスのメッセージを送った:
「『9 OUT OF 10』を商標登録して金もうけしろ。僕からの無料のアドバイスだ(僕のせいで彼は賞金100万ドルを取り逃したわけだしね)。それからビデオの中の『D Wade Cellars』が素敵だったよ」
すごく大人な対応。
ちなみに「D Wade Cellars」とは、ウェイド自身がプロデュースするカリフォルニア・ナパバレー産のワインブランド。『9 OUT OF 10』のMV冒頭で登場するワインがそれだ。
▼ウェイド・ワイン
『9 OUT OF 10』はウェイドへの“ディス・トラック”という形の曲だが、むしろウェイドへのリスペクトなのでは?
Video:「YouTube」