2018年ドラフトクラスから続々と延長契約が成立、エイトンとセクストンは来夏に持ち越し
今季でプロ4年目に突入する2018年ドラフト組のルーキースケール延長の期限だった現地10月18日のNBA。同日だけで合計5選手がそれぞれのチームと契約合意に至った。
新たにルーキー契約の延長を手にしたのは、フェニックス・サンズのミケル・ブリッジズとランドリー・シャメット、メンフィス・グリズリーズのジャレン・ジャクソンJr.、アトランタ・ホークスのケビン・ハーター、ミルウォーキー・バックスのグレイソン・アレンの5人。契約の詳細は以下の通りだ:
- ジャレン・ジャクソンJr.、グリズリーズ(2018年4位指名)
4年/1億500万ドル - ミケル・ブリッジズ、サンズ(2018年10位指名)
4年/9000万ドル - ケビン・ハーター、ホークス(2018年19指名)
4年/6500万ドル - ランドリー・シャメット、サンズ(2018年26位指名)
4年/4300万ドル - グレイソン・アレン、バックス(2018年21位指名)
2年/2000万ドル
ジャクソンJr.の契約
上記の5つの延長契約の中で個人的に最も興味深いと思ったのは、4年/1億500万ドルというジャレン・ジャクソンJr.とグリズリーズの契約だ。
ジャクソンJr.は身体能力とサイズ、スキルを持ち合わせた万能タイプのビッグマン。スリーにも強く、少し独特なシュートフォームながらキャリア3P成功率で37.4%を平均している。プロ2年目だった2019-20シーズンの12月には、グリズリーズの球団最多タイとなる9本のスリーを沈めて自己最多43得点をマークした。
ポテンシャルは申し分ないものの、やはり気になるのは怪我歴。ルーキーの頃から毎年のように怪我に悩まされており、キャリア3レギュラーシーズンの228試合中126試合を欠場。特に昨季は、2020年バブルで負った左ひざの半月板断裂の影響で、わずか11試合の出場に終わっている。
なおジャクソンJr.が結んだ延長契約は、契約初年(2022-23)の年俸が2890万ドルで、そこからシーズンごとに年俸額が下がっていく逆エスカレータータイプ。仮にジャクソンJr.が選手として伸び悩んだとしても、2~3年後でもトレードしやすいチームフレンドリーな契約内容となっている。
- 22/23- 2890万ドル
- 23/24- 2710万ドル
- 24/25- 2530万ドル
- 25/26- 2340万ドル
ジャクソンJr.のポテンシャルを考えると、将来的にグリズリーズにとってかなりお得な契約になるかもしれない。
エイトンとセクストン
これで2018年ドラフト1巡目指名組からは、合計11選手がルーキー延長契約を獲得:
- 3位、ルカ・ドンチッチ(5年/2億700万ドル)
- 4位、ジャレン・ジャクソンJr.(4年/1億ドル)
- 5位、トレイ・ヤング(5年/1億7250万ドル)
- 7位、ウィンデル・カーターJr.(4年/5000万ドル)
- 10位、ミケル・ブリッジズ(4年/9000万ドル)
- 11位、シェイ・ギルジアス・アレクサンダー(5年/1億7250万ドル)
- 14位、マイケル・ポーターJr.(5年/1億7250万ドル)
- 19位、ケビン・ハーター(4年/6500万ドル)
- 21位、グレイソン・アレン(2年/2000万ドル)
- 26位、ランドリー・シャメット(4年/4300万ドル)
- 27位、ロバート・ウィリアムズ(4年/4800万ドル)
一方で、2018年ドラフトのロッタリー指名組からは、1位指名のディアンドレ・エイトン、2位指名のマービン・バグリー三世、6位指名のモー・バンバ、8位指名のコリン・セクストン、12位指名のマイルズ・ブリッジズが延長契約で合意に至らず。これらの選手には来夏オフシーズンにクオリファイングオファー(1年契約)が提示され、選手がそれを破棄すると制限付きのFAとなる。
参考記事:「NBA」